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    ロジSP 人時生産性を見える化「フレイバー」

    2016年2月12日

     
     
     

     ロジスティクス・サポート&パートナーズ(=ロジSP、東京都千代田区)は、「倉庫の生産性を見える化」する「Flabor(フレイバー)」を開発した。セイノー情報サービス(岐阜県大垣市)と共同開発したという同製品についてロジSPの石橋岳人常務は、「ありそうでなかったというのがコンセプト。コンサル会社が常々批判される『口先だけ』を打破し、コンサルが離れても継続して結果を出してもらえるツールを作りたかった」と開発の経緯を明かす。
     製品名の「フレイバー」は、「フレキシブル」と「レイバー」の組み合わせ。その名の通り「フレキシブルに人の配置ができる」という同ツールは、収集した作業時間情報に作業量を取り込むことで、スタッフ1人の1時間あたりの作業量「人時生産性」を数値化。工程別の作業進捗状況や誰が何の作業を行っているかが把握できるため、目標数と実数に基づき、遅れている部門に余裕のある部門からスタッフを移動させるなど、リアルタイムでのマネジメントに活用できる。
     運用では、一つの作業の開始時と終了時にタブレット端末(カードリーダー)にICカードをタッチすることでスタッフ一人ひとりの作業時間を収集。カードにはNFC(非接触ICカード)を採用しており、「新たに投資せずとも、パスモやスイカなど個人所有の交通系ICカードを利用できる」。


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     さらに、平均値を上回るデータだけを集めて再度割り出した平均値「ハイアベレージ」を生産性の目標とし、改善活動の指標にできるという。「これまで人時生産性の平準化が進まなかったのは、物量に合わせて作業をしていたり、多能工化で工程別の作業時間を収集できないなどの理由が主だったが、実際の作業時間を収集することで、勘と経験ではなく、数値で判断することが可能になる」。
     ハイアベレージは、「いまのやり方のままで、頑張ればこのくらいまではできるというリアルな数字。毎日最高記録をめざしていると疲弊してくるが、ハイアベレージなら目標にしやすいはず」とし、「数値を明確にすることで、目標とともに改善余地も見えてくる」と自信を示す。
     石橋常務は、「とにかく人時生産性を上げれば良いのかというと、必ずしもそうではない」とした上で、「物量、つまり作業量を物流会社側でコントロールができない以上、現場の生産性には必ず波動が生まれる。それを平準化するだけで生産性は確実に上がる」と説明。「物量が少ない時には作業時間を減らすなど生産性を引き上げることになるが、その際にスタッフが『自分たちの仕事がなくなるかもしれない』と不安を感じてしまうと逆に生産性が落ちてしまうため、それをどう制御するかという気遣いも必要になってくる」とも。
     価格は月額13万円から(初期費用別途)。「20人規模の現場で月額15万円程度。試算では月間で30万円程度のコスト削減が見込める」とし、「安価で、負荷をかけずに、なおかつ継続的に現場改善できる」と同ツールの仕上がりに自信を見せる。
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     同社では現在、無料でのテスト導入も受け付けている。
    ◎関連リンク→株式会社ロジスティクス・サポート&パートナーズ

     
     
     
     
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