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    UDの「スマートロジスティクス」 ドライバーの負担軽減

    2016年3月11日

     
     
     

     UDトラックス(村上吉弘、埼玉県上尾市)が昨年の第44回東京モーターショーで打ち出したのは、「スマートロジスティクス」という概念だ。そこには、同社が描く「未来の輸送」の姿が映し出されている。
     ボルボグループとして様々な実験や研究が進む同社だが、「時代が求めるトラックをつくる」という創業者、安達堅造氏が目指した車作りに対する姿勢は80年にわたり受け継がれている。「法律はもちろん、社会に受け入れられてこその先進技術」と軸足を定め、「商用車として、ユーザーに一層寄与できるよう、自動運転技術についてもドライバーの負担軽減という視点で開発を進めている」という。
     「いま、ユーザーが求めているのは燃費性能はもちろん、故障がなくドライバーが運転しやすいトラック」と分析するのは、ハガス・ケネスディレクター。「プロドライバーだけでなく、多様な人材が物流業界で活躍するためにも、操作性や誰が運転しても燃費よく走れることは重要」と同ディレクターは続ける。


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     同社が昨年10月に行ったアンケートでも、どのようなトラックを購入したいかとの問いに対し、1位は「運転のしやすさ」で、「燃費の良さ」「アフターサービスの良さ」と続いた。
     こうしたユーザーの声を捉え、一歩先を行く「燃費・環境性能」「運転性能と安全性」「稼働率と生産性」を追求した「スマートロジスティクスの実現」を目指す同社。高橋大介エキシビジョン・イベントマネジャーは、「この3点は、互いに深く関連する」とし、「技術的な側面だけでなく、それをつなぐ人のつながりもふくめたコネクティビティ(連結性)を大切にしている」と話す。
     クオンをベースに開発が進む省燃費運転支援システムでは、既に多くのユーザーから支持を集めるトランスミッション「エスコットファイブ」に加え、GPSで地形を予測し、自動で最適なギアチェンジを行う先進運転支援システム「ADAS(アダス)」でさらなる燃費向上を実現する。
     また、安全面では、先進緊急ブレーキシステム(AEBS)や車線逸脱警報装置(LDWS)の進化とともに、操作状況からドライバーの状態を検知し、異常を知らせるドライバーサポートシステムを提供するほか、エコドライブや日常点検、KYT学習プログラムでハード、ソフト両面からドライバーの安全運行を支援する。
     さらに、遠隔診断で車の状態を常にモニタリングする。早期メンテナンスで故障を回避し、稼働率を最大にする。また、車両の位置情報や状態を常に把握することで、事故発生時の迅速な対応にもつなげる。昨年末には、さらなる生産性向上のため、24時間365日体制のロードサポートをスタート。順次エリアを拡大し、全国対応を目指している。
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     「今後、ますます多様な人材が活躍する余地のある物流業界。新たにドライバーとなった人でも、エスコットファイブなどのサポートでベテランドライバーと同等の燃費で走れ、ギア操作の負担からも解放される」と同ディレクター。「一層注意深い運転ができ、運転以外の業務にも集中して取り組めるという声をいただいている」と手応えを感じている。
    ◎関連リンク→ UDトラックス株式会社

     
     
     
     
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