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製品・IT
フコクインダストリー 超高速充電を実現
2016年6月2日
フコクインダストリー(石塚直也社長、兵庫県尼崎市)は、フォークリフト・電動車両用の鉛蓄電池高速充電器「Advanced I.C&C高速充電器」を製造・販売している。大電流での超高速充電と過充電防止を同時に実現し、電動車の稼働率向上と電池の延命ができるとして、倉庫を保有する企業などの強い味方となっている。同製品は(1)従来の約2分の1の時間で充電可能(2)従来方式に比べ約30%の電気代削減(3)過充電による電池の劣化を防止――などといったメリットを持つ。バッテリーの状態を常に監視(100秒に1回)しながら許容範囲内で最大電流を流入させることで、バッテリーの状態にあわせた充電が可能になった。さらに、電池容量の95〜97%まで充電すると自動的に充電がストップする仕組みだ。
同社販売促進プロジェクトの林孝プロジェクトマネジャーは、「作業の途中でフォークが止まる、充電に時間がかかりすぎ作業効率が悪いなどの悩みの解決に貢献できる。また、夜間電力だけでは充電が間に合わない大型フォークリフトにも最適」と説明する。
同製品は物流センターのほか、長時間使用するテーマパークのパレードカー、タイヤメーカーなどでも多く採用されている。現場が24時間稼働の物流系冷凍倉庫では、従来は予備バッテリーと交換しながら使用していたが、高速充電器を導入後は予備バッテリーの削減に成功し、現場担当者の負担も減ったという。「冷蔵倉庫のフォークリフトは低温下のためバッテリーの寿命が比較的短いといわれている中で、充電速度が早くバッテリーにもやさしい高速充電器は、力強い味方となる」(林マネジャー)。
オプションの分配器を使用すれば、1台の充電器で最大4システムのバッテリーに充電可能。他社充電器より2倍速く充電できるので、電気代の安い夜間電力でバッテリー2台充電することが可能。「省エネかつ仕事効率を重要としている事業者に推奨したい」。
同社は昭和62年に創業。これまで高速充電器は代理店を通じて販売してきたが、新たな市場の開拓を目指し、約4年前から直接販売に踏み切っている。高速充電器はデモ機の貸し出しも可能。詳細は同社販売促進プロジェクトまで。
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