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製品・IT
フレクト 輸送状況管理システム「キャリオット」
2016年8月23日
クラウドサービスを軸として様ざまなインターネット関連サービスを提供しているフレクト(黒川幸治社長、東京都中央区)は、着脱自由でコンパクトな機器を使った輸送状況管理システム「Cariot(キャリオット)」を開発した。委託した荷物の輸送状況が荷主サイドでもタイムリーに把握できると注目されている。
「キャリオット」は、握り拳大のデバイス(機器)を、車のシガーソケットに差し込むだけでセットが完了し、インターネットやクラウドにつながる。GPS機能で位置情報を知らせるだけでなく、走行記録も可視化されるため、荷下ろし地点や通過報告ポイントを事前に登録しておけば、到達時間を予測して管理者画面に表示する。ポイント通過時には荷受け場所に到着予告を自動発信するため、受け手側もピンポイントで準備ができ、荷渡しのタイムロスを削減できる。
運送事業者が傭車に仕事を出す場合、委託した荷物の輸送状況は把握したいが、共積みの場合に傭車の車載デジタコでは依頼分以外のデータも含まれるため、把握は難しい。しかし、キャリオットを使用すると、委託する荷物を荷積みした時点でデバイスをシガーソケットにセットしてもらい、下ろす時にデバイスを抜き取って荷物と一緒に返却してもらえば委託荷物の動きだけが把握できる。これは荷主にとっても貴重な情報と言えるだろう。
使い方は、ネットで申し込み後、送られたアカウントで設定し、SIMカードが組み込まれたデバイスをシガーソケットに差すだけでデータ通信開始となるため、初期設定には時間も費用もかからない。デバイスは1台約3万円。利用額は回線使用料が1台あたり月額3000円、管理費が1画面あたり月額2000円。現在、デバイス使用も含めて1か月無料トライアルを実施している。在庫と配布状況などにより申し込み当日からでも使用できる。
走行記録などのデータは保存・記録も可能なため、運転日報としても利用でき、車両にフルタイム取り付ければ、その車両の稼働時間や日数など「稼働率レポート」を出す機能もついている。
同社では「IoTの特性は物流の現場でもっと生かせるのでは」とさらなる提案に意欲をみせる。
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