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    クラボウ 運転中でもリアルタイムで体調管理

    2017年6月26日

     
     
     

     運送事業者にとって、トラックドライバーの体調管理は欠かせない仕事の一つだ。万一、体調不良のまま乗務させていたことに気がつかなければ、重大事故にもなりかねない。しかし、いったん事務所を離れたドライバーの体調は、なかなか管理しにくい。今回、クラボウと大阪大学などが協力して、運転中や作業中のドライバーの健康を管理できるシステムを構築した。モニター200人からデータを収集しているという同社に話を聞いた。
     「スタートしたきっかけは、社会貢献をしたいという思いでした」と話すのは、倉敷紡績(クラボウ、大阪市中央区)技術部開発課の藤尾宜範課長。同社は現在、同社の「Smartfit(スマートフィット)」を利用した「超局所リアルタイム熱中症リスク管理システム」を開発。
     同システムは「個人の情報(人センサー)を集約(集団)することで、同一作業区域(超局所)や現場全体に価値のある情報(熱中症の危険度)」とするシステム。


     5月25・26の両日に開催された「クラボウグループ繊維展」で、着用モニター試験の様子が公開された。同システムはクラボウと大阪大学、信州大学、日本気象協会、ユニオンツールがグループで実施。モニターには物流業界からはサンワ、太陽商会が参加。計12社で200人がモニターとなっている。
     着心地のいいシャツに内蔵されたセンサーが絶えず着用者をモニターしており、加速度センサーで着用者が立っているか、座っているかまで判断できるという。スマートフォンを介してクラウドサーバーに情報が自動送信。管理者が事務所などで健康確認することができるという。取材中もモニターには着用者の状況が随時更新され、心拍数や体温、作業動作まで確認できた。「地域によって暑さが違いますので、トラックドライバーの場合、暑い地域で作業する際に個別に注意を促すことも視野に入れています」と藤尾課長は説明する。
     センサーは簡単に取り外すことができ、シャツは洗濯することが可能。「体温や心拍数など個人差がありますので今夏、200人のモニターからいろいろな情報を取り入れていきたい」と同課長。クラボウでは、同システムの開発をグループで実施しているが、情報はそれぞれ「オープンにしている。もっと多くの企業にも参加してもらいたい。熱中症対策を考えた際、建設業とメーカーに声をかけさせてもらった。運送業はその後だったので、参加者がまだまだ少ない。もっと多くの企業に参加していただきたい」としている。
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     「社会貢献のためにスタートしたシステムだが、ゆくゆくは高齢者の健康管理にまで広げていきたいと考えている」という同課長。「商品化は来年の夏ごろを予定しているが、多くのメーカーから同様の商品が出ていることから、よりリーズナブルにしなければ意味がないとも考えている」という。
     トラックドライバーがいったん事務所を出てしまえば、なかなか健康を管理することは難しい。しかし、このシステムを利用すれば、ドライバー一人ひとりにあった健康管理を実施することができる。運転中の万一に備えた安全管理につなげることも可能だ。
    ◎関連リンク→ 倉敷紡績株式会社

     
     
     
     
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