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    東京海上日動×ユーピーアール 商品事故防止へ

    2017年12月6日

     
     
     

     運送事業者にとって、怖いものの一つに商品の破損事故がある。荷物を届けて開封してみたら壊れていたということは、あってはいけないが、なくならない。問題は「どこで壊れたのか」ということだ。また、リスクを回避する最善ルートを確保することも大切だ。今回、東京海上日動火災保険(東京都千代田区)とユーピーアール(同)が協力して進めている「WorldKeeperを活用した輸送環境計測サービス」について、東京海上日動の早川貴子副主任と江松久貴氏、ユーピーアールの袴田真一部長に話を聞いた。
     江松氏は、「荷物を開けてみて商品が壊れていた場合、いままでは、どこで壊れたのかわからなかった。どこで衝撃があったか確認できるサービスを提案するようになったのは、15年ほど前から」という。しかし、これでは「商品を開封し端末を取り出して回収するまで、結果がわからないということがあった」と話す江松氏。そこでユーピーアールが販売・レンタルしていたGPS発信型の国際貨物追跡ソリューション「World Keeper」を利用することになったという。
     袴田部長は「7年ほど前から一緒に仕事をさせていただいている。飛行機にも搭載可能な端末(一部除く)なので、国際貨物をリアルタイムに追跡して、商品の状況を確認することができる」という。位置や温度、気圧、衝撃、露出光を計測することができる。例えば、予定外の場所で開封された場合でも、リアルタイムに把握することができ、管理者にメールで通知することが可能という。万一、盗難にあっても位置情報で場所を容易に特定できる。


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     「飛行機内では電波をオフにしなくてはいけないが、この商品は、飛行機が出発すると自動的に電波を遮断することができる」と説明。「従来のものに比べて飛躍的に小型化されている。それでいて頑丈」という。
     同サービスを利用すれば「商品事故が、どの位置で発生したのか一目瞭然でわかる。場所がわかれば、事故防止をスムーズに実施できる」という早川副主任。しかし、同サービスのメリットは事故防止だけにとどまらない。「例えば、新しい工場からのルートを考える場合、どの位置で、どのような衝撃が発生するのかを前もって把握することもできる。複数のルートを走り、リアルタイムで道路状況を把握でき、当社がコンサルティングすることもできる」という。
     東京海上日動には、いままで培った膨大な貨物輸送環境データがある。「そのデータと経験によって、『このぐらいの衝撃なら大丈夫』『このルートではなく、別のルートで行きましょう』という提案もすることができる」という。「できる限りリスクを避けたルート輸送を提案することが、事故防止につながる」という同社。精密機器や医薬品などさまざまな分野での応用が可能という。
     「このサービスを利用すれば、運送事業者のレベルは大きく上がる」とも話す江松氏。「サービスを利用して結果が悪ければ改善の抽出につながるし、結果がよければ荷主サイドにアピールすることができる。サービスを利用しようという顧客のほとんどが高い意識を持っている」と早川副主任は話す。
     端末単体で連続10日間バッテリーが使え、補助装置をつなげれば連続20日間使用することができる。江松氏は「どういった目的で、どのような情報が欲しいかによって、車体に端末をつけるのか、商品に端末をつけるのかといったノウハウが当社にはある」という。袴田部長も「その部分が大切で、きちんとした知識と経験がなければ、正しい答えが出ない」と指摘する。
     今後は飛行機だけでなく、「海上輸送にも耐えられるような長時間バッテリーを持ち、かつ小型の端末を目指していく」という両社。東京海上日動ではいままで培った膨大なデータをAI(人工知能)によって解析させる試みにも挑戦しており、さらなるサービスの拡大が期待できる。
    ◎関連リンク→東京海上日動火災保険株式会社
    ◎関連リンク→ ユーピーアール株式会社

     
     
     
     
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