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    調布自動車学校 「実践プラス体験」の企業ドライバー研修

    2006年12月25日

     
     
     

     調布自動車学校(吉原邦明社長、東京都調布市)の「企業ドライバー研修」には、毎年多くの職業ドライバーが訪れる。「自動車学校としての『社会的責任』」とする同校の取り組みについて、同校教育センター営業担当課長の岡原信雄氏に話を聞いた。
      研修は新人社員研修、中堅社員研修、事故惹起者研修と大きく3つに分かれる。同校が最も重視するのが、事故を起こしたドライバーを対象とする事故惹起者研修。「新人さんには『腕を上げる』ための教育をする。一方、ベテランドライバーには、腕はあるけど危険も多い」という。
     同校は、研修の専用車として、2トン車を3台保有。普通自動車と同じく、助手席に補助ブレーキのついた教習用の車両だ。営業担当チーフの平林信人氏によると、ベテランドライバーの教習でも、この補助ブレーキを使うことがあるという。
     「狭い道路や信号のない横断歩道などで、子供の飛び出しなどの危険を予測できていないケースが多い」と指摘する。
     
      一時停止などの「基本」を怠るドライバーも多く、「免許を取ってから時間が経つと、交通法規が頭から抜けてしまう」と平林氏。ベテランドライバーが陥りやすい点であり、研修ではシート調整やハンドルの持ち方など基礎から教え込む。
     同研修は、受講者の特徴によって内容を変えて実施。事故の程度やドライバーの性格などを加味し、一人ひとりに合わせたカリキュラムを編成する。
     研修内容は「実践プラス体験」が特徴で、岡原氏によると「事故に対する『恐怖心』を植え付けることに重点を置いている」という。
     「模擬事故体験」では、受講者自身が「衝突寸前」のリアルな事故を体験する。事故の恐ろしさを、自身が体験することで再発防止への意識を高める。
     また、対向車線上の2台がライトを照らしていると、その中央に位置する物体が、ある地点で全く見えなくなる「蒸発現象」やパイロンを使った照射範囲の実験は体験者から毎回、驚きの声があがるという。
     しかし、中には同じドライバーが再び訪れることもあるという。「懲りていない証拠」として、メンタル的な部分も含めて原因を追及。「中には怒って帰ってしまう人や、泣き出す人もいる」ほどの徹底ぶりだ。
     ここまでするのは「道路環境の安全確保や事故防止は、教習所の社会的使命。『(免許を)とったら終わり』ではなく、アフターフォローの意味で実施しているという信念」と強調する。
     同研修は企業からの依頼で行われ、現在は月に約10回程度開催。今後は、社内の安全体制を管理する人材の育成を目的とした「安全運転指導員養成講習」にも力を入れていく予定だ。
     問い合わせは、電話042(485)3313番まで。

     
     
     
     
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