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    セイフティテクノシステム 常時記録に的絞ったドラレコ

    2007年4月19日

     
     
     

     セイフティテクノシステム(牧野忠雄社長=写真、福岡県北九州市)の『ドライビングアイ』は、ドライブレコーダー本来の機能である「映像と音声の記録」に的を絞った製品だ。競合各社が「燃費向上」など付加的なメリットを掲げる中、「あえて特化させた形」(牧野社長)で勝負をかけるという。


     同製品は、車載用のハードディスク(HD)で常時録画を行う。他社製品は「前後○×秒を記録し、事故処理や事故教育に役立てる」というタイプが多いが、同製品は「『常に撮られている』ことで安全意識や抑止力の向上を目指す」もので、根本的に異なる開発思想を持つ。
     カメラは最大で4台接続可能で、前方・後方に加え、運転席・荷台への取り付けを推奨。その目的を「輸送時に商品が逸失することを防ぐことができる」とし、「特にタバコやパチンコ台、現金輸送を手がける事業者にお使いいただきたい」と話す。また、「誤配送があった際の原因追及にも役立つ」ことに加え、「走行中の携帯電話使用を思いとどまらせるなどの効果もある」。
     振動や温度変化にも強い構造を採用。日々のデータはCFカードに記録され、営業所のパソコンで確認することができる。カメラは、複数のOEMメーカーと生産契約し、「前後方同時撮影用ツインカメラ」「貨物室・屋外用CCDカメラ」「一方向用赤外線カメラ」など種類を豊富に備えている。同社長は、「自分が直接交渉し、納得のいったメーカーにしかお願いしていない」と品質に自信を見せた上で、「お客さまの要望に合わせて、最適な形をご提案する『カウンセリング営業』を行う」と、「提案力」の高さもアピールする。
     車内外の「監視カメラ」の役割に比重を置いた同製品は、運送業界に先駆けて、鉄道業界やバス業界への普及が早い段階で進む見通し。運送事業者からも評価は高く、「搭載することでドライバーは気をつけて運転するようになるだろう」と、同製品の持つ抑止効果に期待を寄せる経営者もいるという。牧野社長は「たとえば、ドアの開閉センサーと映像記録を連動させれば、防犯効果をさらに高められる」と、他システムとの連携やバージョンアップも視野に入れている。
     同社長は、「事故を起こせば、修理代や補償代で億単位の支出が発生することもあるだろう」とし、同製品を導入すれば「ドライバーの安全意識が向上し、事故を未然に防ぐことができる。初期投資額以上の効果があると考えている」。さらに、「輸配送品質のレベルを上げることにもつながる」とも。
    STS.jpg
     なお、画像再生専用ソフトは無料。価格など、詳細は同社HP、http://www.saf-tec-sys.com/

     
     
     
     
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