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    花岡車輌 台車シリーズ「ダンディ」価格でなく品質勝負

    2008年7月18日

     
     
     

     物流業界を陰から支える「台車」。何気なく使っている製品だが、そこにはメーカーの「ものづくり」に対するさまざまな工夫や思いが込められている──。
     業界大手の台車メーカーである花岡車輌(東京都江東区)営業本部の地挽慶彦業務企画部長に話を聞いた。


     同社の主力製品は、規格量産型の台車シリーズ「ダンディ」。65年の発売以来、世界中で実に三百万台を売り上げているという。
     最もベーシックな「ダンディハンドトラック」は、用途や利用環境に合わせて、サイズや素材、設計など、多様なラインナップをそろえている。同部長によると、「最近は、軽さや錆びにくさが評価され、以前よりもプラスチック製の出荷が増えてきている」という。ほかにも、水回りの現場用として「ステンレスシリーズ」、騒音の少ない「サイレントシリーズ」などがある。
     最近は、中国をはじめとする外国産の台車が日本市場に出回っており、「ホームセンターに行けば1台1000円から買える」と同部長。しかし同社は国内生産をポリシーとして掲げ、「価格ではなく品質勝負」を貫いている。「名指しで当社の製品をお使いいただくお客さまが多い。『丈夫さ』が評価されているようだ」。
     リピートオーダーの多さがその証しで、「仕事で台車を使うプロの方なら、すぐに違いが分かるはず」と製品の信頼性をアピール。同社製品は「使用状況や製品によっても異なるが、だいたい4年はお使いいただける」という。
     台車の基本的な機能に加え、テーブル台が上に持ち上がるという垂直方向の動きを持つ「ダンディリフトトラック」、さらに床に張った磁気テープに沿って無人で動く搬送車「ダンディシャトル」など、進化したバージョンも開発。特に「ダンディシャトル」は、センターや工場、同じ構内間の「横持ち」の用途で注目を集めているという。
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    「ダンディシャトル」
     「動線さえ決めてしまえば、1日に何度もフォークリフトで行き来するよりも効率的。(フォークリフトの)オペレーターは別の作業に専念できるし、ガソリン代の削減にもつながる」という。
     成熟製品と思われがちな台車だが、同社は「ものづくり」の精神の追求をやめることはない。「創業70周年を迎えるにあたり、もう一度『台車とは何か』という原点を見つめ直すことにした」。社員一同カメラを持ち歩き、外出先などで台車が使われている場面に出くわすとシャッターを切った。その写真を持ち寄り、「何のために台車が使われているのか。そして、作業者の体勢や力の入れ方などを細かく分析した」。
     さらに、「どんな人が使っても使いやすい」という「ユニバーサルデザイン」の考え方に関する勉強会を実施。これにより、「従来製品はハンドルやペダルが右側に付いており、左利きの人の使い勝手は考慮されていなかった」など、製品に関する多くの「気づき」を得ることができたという。
     これらの取り組みの末に誕生したのが、「プレミアムダンディ70」シリーズだ。持ち手(ハンドル)の部分がカーブを描く、印象的なデザインだ。「手首の動きに沿ったフォルム。軽い物も重い物も、楽に運ぶことができる」。発売を開始して4年目だが、「特にヨーロッパで売れている」という。
    hdandy2.jpg
    「プレミアムダンディ70」
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    カーブの付いた持ち手
     同社HPは、http://www.hanaoka-corp.co.jp/

     
     
     
     
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