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物流ニュース
ニーマルナナ 再配達を防ぐアプリ「TODOCU」提供開始
2020年4月10日
宅配アプリの開発を行うニーマルナナ(高柳慎也社長、東京都目黒区)は2月から、日本全国で、再配達いらずで荷物を受け取ることができるサービス「TODOCU(トドク)」の提供を開始。同サービスは「利用者とドライバーの双方に負担となる再配達をなくしたい」というミッションで開発されたもので、受取人の在宅・不在の情報を配送員に伝えることで、再配達を防ぐことができる。
「TODOCU」は、配達員がそれぞれに、配達員向けの配達効率化アプリ「TODOCUサポーター」を使うことが前提。まず、配達員がその日配達する荷物伝票の写真を撮ると、アプリの地図上の配達先にピンが立つ。配達員はそのピンから、配達先である受取人にSMSメッセージを送信。受取人は、受け取ったメーッセージから在宅や不在、置き配などの依頼ができる。その後、受取人はアプリをダウンロードすることで、次回から回答しなくてもよくなる。
つまり、アプリのGPS機能をオンにすることで、在宅か不在かが自動的に配達員のアプリに表示され、受取人が再配達依頼をしなくてもよくなる。配送者もSMSメッセージを送る必要がなくなるため、送信料がかからない。
全ての受取人が「TODOCU」サービスの対象となるため、SMSメッセージが受信できる状態であれば、配達員からいきなりメッセージが送られて来ることになるが、ほとんどの受取人がこのサービスを知らない現状では、回答されない可能性が高い。高柳社長は「正直なところ、間違いなく怪しいので受取人がSMSメッセージに回答しない可能性は多くあると思っていたが、荷物10万個で実証実験を行ったところ、結果として平均で4割くらいの回答率が得られた」として、「並行してアプリの認知を進めていきたい」と考えている。
宅配便を再配達の手間がなく、在宅中に確実に受け取り、不在時でも置き配手配を依頼できるサービスは国内初(特許取得済み)となる。最終的には全ての受取人に使用してもらうことを目標としており、宅配に関わる全ての物流会社の利用を目指している。
会社やグループなどの組織で導入して、TMS(輸配送管理システム)と「TODOCU」を連携させれば、配達員が写真を撮る必要がなくなり、アプリにログインするだけで、その日の荷物情報が反映され、配送員の負担も減る。システムは、物流会社の要望にあわせてカスタマイズが可能。内容によっては開発費用がかかるが、荷物のデータ連携であれば無料で対応するとしている。
高柳社長は「このシステムをラストワンマイル事業者に提供してTMSと連携できれば、配送効率が高まり、再配達を減らすことが出来ると考えている」としている。
◎関連リンク→ 207株式会社
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