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物流ニュース
日立物流 SGホールディングスとの経営統合「もう少し時間かかる」
2020年2月6日
日立物流の中谷康夫社長、神宮司孝副社長ら執行部は2月5日、記者会見を開き、新執行役員体制、2020年3月期第3四半期決算概要などを説明した。「かなり近いのでは」と噂されるSGホールディングスとの経営統合について、中谷社長は「もう少し時間がかかる」と述べた。
中谷氏は、4月1日付で日立製作所の津田義孝専務が、日立物流の執行役副社長に就任することについて「当社はデジタルプラットフォーム、LOGISTEEDを進めており、津田氏は(日立製作所で)そうした分野を担当してきた。IT、ロジスティクスソリューション強化のための新執行体制」と強調した。
第3四半期連結決算は、売上高5104億7600万円(前年同期比4.7%減)、調整後営業利益258億9900万円(同7.6%増)、EBIT(受取利息および支払利息調整後税引前四半期利益)301億4000万円(同9.4%増)、親会社株主に帰属する四半期利益162億5200万円(同6.8%減)。
林伸和専務(財務戦略本部長)は「フォワーディングが苦戦している」と指摘。
バンテックグループや中国、アジア地域のフォワーディング事業の状況を踏まえ、通期の売上高は当初計画7000億円から6900億円に下方修正したことなどを改めて説明した。オーガニック国内の生産性向上やパレネットの連結化などで(利益は)上振れて推移するとしながら「さらなる外部環境などの悪化リスクを織り込み」通期の営業利益、当期利益については当初計画から変更はしないという。
SGホールディングスとの経営統合について、中谷氏は「協創活動は非常に活発で成果も上がっている。次(のステップ)に向けての協議は定期的に行っている。今は、統合の前にやることがある。単純に2つ(両社)を足して、その規模でわれわれは終わりたくない。それぞれのシステムを最大限にしていくことが重要。統合は、もう少し時間がかかると思う」と述べた。
このほか、佐藤清輝専務が「LOGISTEEDの具現化」をテーマに、LOGISTEEDカフェ(仮称)構想や、SSCV(スマート安全運行管理システム)の進捗状況など資料を提示しながら説明した。
◎関連リンク→ 株式会社日立物流
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