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物流ニュース
マミーゴー 主婦・ママが徒歩圏内で配送「お届けスタッフ」事業
2020年4月1日
新しい労働力を探す企業と新しい働き方を望む主婦(夫)・ママ(パパ)たちをつなげることをミッションとしているマミーゴー(東京都港区)。同社では現在、「お届けスタッフ」事業の展開を進めている。荻野久美子社長は「人手不足に悩む宅配事業について、主婦やママたちが歩ける範囲のエリアで配送してもらうというもの。主婦やママたちが空いた時間を有効に使うためにはどうすればいいかを考え、マミーゴーのお届けセンターに荷物を集めて、1日3時間〜時短で働けるお届け業務というスタイルを考えた」という。
お届けスタッフが着るユニフォームは美容とファッションのカリスマ的存在である和泉佳子さんが監修。機能性を重視しながらも、女性として気分を高めてくれる、やさしいピンクを基調にコーディネートされている。また男性用は、ネイビーを基調としたスタイリッシュなものを準備する予定だという。
荻野社長は「子連れで働ける仕事をしていたメンバーがいたが、その仕事には1歳ぐらいまでのお子さんを持つママという条件があった。お子さんが大きくなるにつれて、その仕事では働けなくなってしまう。彼女たちの新しい働く場を創造することで、社会問題を解決することができないかを考えていたとき、配達員不足の危機を新聞で知った。そこでベビーカーに荷物を1つでも乗せて運べないかと考えたのがきっかけ。現在、当社には2000人以上のママが登録をしており、そのママたちに新しい働き方を提案したいとの思いからスタートさせた」という。
既存の運送会社を回ったという荻野社長だが、「あまりいい反応はいただけなかった」という。ママたちにもアンケートを実施したというが「ほとんどのママたちは『配送員にはなりたくない』と回答した。しかし、『子連れで働けるのなら働きたい』というママたちが7割ほどいた。多様な働き方を提案することで、働くことに消極的な仕事(業種)でも働きたい気持ちに変えることができることがわかった」と指摘する。
「今回は安全面を考えて子連れではなく、単身で働けるママ(パパ)たちにお願いすることになった。まずはスタートさせることが重要だと考えている。その後で、この部分なら子連れで働けるんじゃないか、仕事と育児をシェアリングできるんじゃないか、など様々な働くスタイルを模索していきたい」という荻野社長。
ラストワンマイルのイメージを変えていきたいとも意気込んでいる。「今回採用したスタッフの中には、10年間専業主婦をしていたためブランクがあるものの、1日3時間〜ということで仕事復帰にチャレンジしてくれている方もいる。まずは大都市でスタートさせて、ゆくゆくは全国のママたちが働けるような形になれば。年内には50人のママたちに、この仕事に携わっていただきたい」と話す。
◎関連リンク→ 株式会社マミーゴー
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