はちどり（石原慧子社長、愛知県安城市）が運営するコアラドライブ安城（倉地徹校長）は２月１７日から２２日にかけて、校内で「生命（いのち）のメッセージ展」を開催した。

　同イベントは「理不尽に生命を奪われた犠牲者が主役のアート展」として、ＮＰＯ法人いのちのミュージアムが日本全国で巡回展示しているもの。同校では５年前に職員からの強い希望があり、年に２回のペースで開催、今回で１１回目を数える。

　展示内容は自動車教習所という場を踏まえ、特に交通事故で断たれてしまった命にスポットを当てており、今回は３０体の事故犠牲者の等身大パネル、生前の写真、遺留品の靴、残された家族のメッセージなどが展示され、「命の尊さ」を伝えた。

　高校生が多く通うこの時期に合わせ、交通事故をより身近なものと知ってもらうため、最も目を引くスペースに学生らと年代が近い犠牲者のパネルを集めるなど展示方法にも工夫がなされ、見学した高校生は「同年代の被害者も多く、驚いた。私たちも気をつけて、ちゃんと安全運転をしたい」と交通安全に対する思いを強く語った。

　倉地校長は同展について、「シビアな内容だが、見ていて鳥肌が立つほど気持ちが伝わる。これから免許を取る方々が、１人でも多くこの展示を見て事故を起こさないように心がけてほしい」との願いを伝えた。

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