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物流ニュース
配送マッチングサービス「トラクルGO」 荷主と運送事業者を直接結ぶ
2020年3月27日
システム開発のエイクロス(滋賀県野洲市) は、荷主と運送事業者をつなぐ配送マッチングサービス「トラクルGO」を開発し、提供を開始している。
同社の中林賢一社長は、「一般的な求荷求車サービスとは一線を画し、『荷主と運送事業者を直接結びつけること』を目的としており、中抜きを極力排除したい」と狙いを語る。
同社長は、「荷主や元請けが10万円で仕事を出したのに、複数社が介在することで、結局、5万円の運賃しかもらえないようなケースも多い。こういった商習慣を是正していきたい」と説明。「需要と供給を直接結べるサービスとして、Uberから着想を得た」という。
荷主がサイト上に案件を登録し、入札形式で運送事業者が手を挙げる流れ。
荷主側への請求業務は同社が一括して行い、運送事業者へは同社から支払われる。
荷主、運送事業者双方に対する評価制度があるのも大きな特徴。
1回の配送ごとに必ず入力することになっており、「丁寧に運んでくれたか」、「成約までの時間」、「荷待ち時間」「荷下ろし場での対応」などの項目があり、総合評価は5段階でそれぞれのプロフィール欄に表示される。
「運送事業者は運べば運ぶほど評価がたまる。はじめは運賃が安い事業者に案件が流れるかもしれないが、次第に評価の高いところへ集まるようになるはず」。
同社長は「荷主側の対応も可視化されることで、手を挙げる運送事業者が集まらなければ、荷主自身が取引内容や対応を是正することにもつながるはず。ホワイト物流が推進される昨今の時流にも合致したサービス」と自信を示す。
運賃は月末締めの翌月末払いで、運送事業者には翌々月10日までに振り込まれる。
登録料や維持費用などは不要。「手数料も当面はオープンキャンペーンとしてすべて無料。とにかく、まずは使っていただきたい」と話す。
さらに、取引が成約すると、登録されたドライバーへ荷物情報が瞬時に通知されるドライバー専用のスマホアプリも開発。
ドライバーは配車担当者へ確認せずとも情報の共有が可能となる。
「機能性を上げることで、利用拡大につなげたい」。
中林社長は、「将来的には、1日1万件の取り扱い量を目指す」とし、「物流は社会のいろいろなところに関わっている。これを最適化することで、世の中を良くしていきたい」と意気込む。
◎関連リンク→ トラクルGO
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