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    運送会社従業員が「余命あと半年・・・」

    2008年12月2日

     
     
     

     大阪府松原市の運送会社の従業員が6月、東京出張中に突然倒れ、病院に緊急搬送された。緊急輸血、止血手術を受け一命を取り留めたものの精密検査の結果、原発性硬化性胆管炎という難病であると判明。
    肝臓移植をする以外に生存の道はなく、現在のままでは余命いくばくもないと宣告された。会社や友人が中心となって支援する会を発足させ、移植に必要な募金活動を展開。11月18日に奈良県庁で記者会見を開いた。


     肝臓移植を迫られているのはエクシードエクスプレス(多賀健二社長)の川口秀夫さん(42歳)。 病状は胆管が狭窄し末期の肝硬変を発症、肝硬変のために食道に静脈瘤ができ、それが破裂して大量出血を繰り返す危険な状態。日々、静脈瘤破裂の再発、胆管癌や、肝不全および肝臓癌、風邪などの感染症との合併症の危機に瀕しており、余命は2年、早ければ半年という。
     根源的な治療法は肝臓移植しかない。しかし、国内の脳死移植は待機者に対して脳死ドナーは極端に少なく、数十年も待つ必要があり、残された手段としては海外での移植しかない。海外での手術には保険が適用されず、費用はデポジットだけで5,000万円、渡航費、滞在費、予備治療費などを含め計7,500万円は必要になってくる。
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    川口秀夫さん(中央左)と奥さん、多賀健二社長(右)
     奈良県生駒市で奥さんと子供2人と生活する川口さんは、記者会見の場で「吐血し緊急入院後、命の重さ、人生の重さを思い知らされた。家族のため肝臓移植によって命を受け継ぎたい」と話し、奥さんは「何をしていいのかさっぱりわからない状況。1つひとつできることをやっていくしかない」と話し、支援をお願いした。
     支援する会は会社の同僚、友人ら20人で結成。代表の豊田弘治さんは「ある日を境に突然、元気がなくなる病気。元気なうちに早く移植手術をしてもらいたい」と年内に募金額を手術のデポジット分にしたい意向。現在、週末に大阪で3か所(なんば、梅田、天王寺各駅前)と近鉄奈良駅前で募金活動を展開している。
    募金の振り込み先や支援する会の活動状況などは、www.onegaishimasu.jpまで。
    (大塚 仁記者)

     
     
     
     
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