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物流ニュース
軽油値下がりでサーチャージが白紙撤回に…
2008年12月3日
「燃料サーチャージの適用を申し入れても、荷主は『ウチも泣くから、オタクも泣いてくれ』と、よくても折半の状態になってしまう」と話すトラック事業者が少なくない。
また、サーチャージの設定をリッター100円程度に設定した事業者も多く、このところの軽油の値下がりで早くも「白紙撤回」の状態になるなど、長期的な視野に立てば必要な制度とはいうものの、当面は機能不全の状況にあるというのが実情ではないだろうか。
ここに来て荷動きが極端に悪化していることから、軽油価格の話題が後回しになっている感がある。「1バレルの価格」を価格交渉のテーブルに持ち出すなら、すでにリッター60円台へと戻しても不思議ではないが、値上げの際に比べて価格への反応は鈍い。10月時点でインタンクが115円前後、スタンド買いは120円台の前半が目立つ。
月末時点で当月の価格が決定するケースが多いことから確定ではないものの、11月分は15円程度の値下げ通知が届いているという事業者が大半の様子。「価格を週決めにする販売会社では、すでにインタンクで90円台に入っているところもあるが、1か月をトータルで見ればギリギリ100円という線ではないか」と話す事業者も散見される。
写真の価格表示は11月19日に、広島市内のガソリンスタンドで見掛けたもの。同じ日に、スタンド給油をしているという周辺の運送会社で購入価格を聞くと「10月分は123円。11月分については10円くらい下がると聞いているが、一般売りで111円の値段が付くなら、少なくとも105円くらいで交渉しないといけない」と話していた。 -
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