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物流ニュース
EPARKモール 物流センターでの荷下し・荷積みの順番待ちを自動化
2020年5月29日
予約サイトの運営を手がけるEPARKモール(東京都豊島区)は、荷下ろし・荷積みの順番待ちを自動化・予約制にし、行列や待機時間の解消を図るシステムを提供している。ドライバーは同サービスの会員登録をするだけで、インターネット上で予約できる。
「サービス全体の会員数は約3000万人、利用いただける施設は約9万か所」と切り出すのは、物流事業部の折原広樹部長。物流業界で活用され始めたきっかけは、「レストランなどで一顧客として利用された物流関係者の方に『物流センターでも活用できないか』と問い合わせいただいたことから」と説明する。
同システムは、センターなどの受付窓口に発券機を設置し、自動的に受け付ける「順番待ち受付」と、インターネット上で予約を受け付ける「時間指定受付」の2種類から選択できる。同部長は、「前者は、一度センターで受付するため、ドライバーさんにとっては待ち時間が発生することに加え、発券機のイニシャルコストなどもあり、後者をお勧めしている」と語る。
「時間指定受付」は、スマートフォンから予約。「使い方も簡単で、『EPARK 施設名』と検索するだけ。あとは必要事項を入力すれば予約が完了する」。入力項目は、荷物の内容や重量、パレット積みかバラ積みか、社名、ナンバー、電話番号など、センター側が細かく設定できる。「登録されたメールアドレス宛てに呼び出しメールを送信するのが基本だが、ドライバーさんの場合は気づかないこともあり、携帯電話に連絡を取っているケースが多い」。
「ドライバーさんには会員登録の必要があるが、一度登録いただければ飲食店や商業施設などすべてのサービスが利用できるため、メリットがあるはず」と自信をのぞかせる同部長。「もちろん、すでに飲食店などで登録いただいていれば、そのIDを用いてトラックの予約が可能」。
「センター側は、効率化はもちろん、『ドライバーさんの待機時間を減らしたい』『労働環境の改善に貢献したい』という思いから当サービスを導入いただくことが多い」という。
利用料は、「使用する機能などによって異なる」が、月額2万〜5万円(税抜き)、初期費用は予約システムのみの場合で30万〜60万円(同)、「順番待ち受付」の場合は、別途機器代が必要になる。導入にあたって、同社スタッフがドライバーに使い方をレクチャーする現場サポートや、24時間の電話対応、データを活用して予約率といった実績分析などアフターケアも充実させている。折原部長は、「目指すのは、物流業界での予約のスタンダード化」とし、「さらに機能を拡充させて、物流現場の効率改善に寄与したい」と未来を見据え、熱く語った。
◎関連リンク→ 株式会社EPARKモール
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