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物流ニュース
「配達時間がこれまでの5倍以上に」 未曾有のコロナ危機にも 運賃交渉前向きに
2020年6月10日
コロナ時代の働き方改革は、運送経営の根幹に関することと同時に業務とも連動性がある。
「1件当たりの配達時間がこれまでの5倍以上になっている」。
高齢者施設への配送業務も担うトラック事業者は、コロナ禍以降、配達完了の時間が2時間ほど伸びている便があると話す。
従来、「こんちはー」と窓口に入っていくことのできた業務。
トラックを停めてわずか1分程度で1件が配完していた。
しかし感染リスクを考慮する施設側が施錠し、「チャイム→職員による開錠」などを経ることになったため、1件の配完に5分程度を要するように。
30件の施設を配達するとざっと2時間、すべての配完時間が延長される計算だ。
同事業者は働き方改革の実行には何より「運賃の引き上げ」が最優先と判断し、この2年間交渉を進めてきた。
この4月には、「1件残らずすべての荷主で、要求額の平均85%まで上乗せできた」という。
事業者は、「コロナ禍が長引けば、2時間の延長分はやはり運賃をいただくしかない、という発想も必要」。
コロナという未曾有の危機に、運賃交渉に前向きに取り組む原動力がこの2年間にあった。
この記事へのコメント
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これはほんとにそう。コロナに過剰反応している会社があると時間がかかる。
「ビルの下まで取りに行きます」って言われると待たないといけない。
駐禁も怖いし勘弁してほしい
うちの物流センターも手の消毒が義務化されたけど、どこで感染したかなんて分からんと思う。梱包資材にウイルス付いてたらどうにもならんし。