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物流ニュース
<支払いトラブル>紹介でも新規取引は要注意
2009年1月22日
昨年からの景気低迷による物量減少は、どの運送会社もなす術がない状況だ。少しでも売り上げを維持するため、運送会社は荷物のある機関や団体に加入するケースも増えているようだ。
大阪府和泉市の運送会社は、会費制の全国ネットの団体に加入した。そこから紹介を受けた取扱専業者と昨秋から取引し、2か月余りで200数十万円の取引を行った。
しかし運賃が一向に支払われず、しびれを切らした同社社長が同取扱専業者に支払いを迫ると、「1月から他社に配車マンとして勤めることになった」と説明。運賃200数十万円については、勤め先の社長が支払うことになったという。
被害に遭った運送会社の社長は、「加入している団体の紹介であることから信頼して取引を行ったのに、まさかこんなことになるとは想像していなかった。加入団体に相談しても、お互いで解決するように指導された。ある程度大きな団体だったので信用していたのだが…。今後は十分注意して加入する団体を選びたい」と訴えている。
また、海コン輸送業界でも取扱事業を通じて、運賃の未払いなどのトラブルが相次いでいる。大阪市の海コン事業者でも1か月分の運賃が滞っている取引先の情報を収集する業者も存在する。同社によれば「昨年の繁忙期に傭車取引したが、1回目の運賃支払いでいきなり未払いが発生。ほかの支払いが重なったため1か月ほど支払いを待ってほしいとのこと。支払ってもらえるものと思って待っている」という。
また、別の運送会社でも同様のトラブルが多数聞かれる。不景気な今こそ、確実な交渉と調査を行う重要性が増している。 -
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