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物流ニュース
鈴木邦成氏が新著「物流(倉庫)作業の標準化」
2020年6月8日
物流エコノミストで日本SCM協会専務理事の鈴木邦成氏(日大教授)はこのほど、「入門 物流(倉庫)作業の標準化、 バラツキを減らし、ムダとミスをなくす!」を日刊工業新聞社から発刊した。同書では、入荷、ピッキング、仕分け、梱包、出荷などの各物流工程に沿って、標準化の考え方と実践方法を分かり易く解説している。
1章では、工場、倉庫、物流センターでの積み込み・積み下ろし作業について標準化への道筋を紹介。2章では、入出荷に関する一連の作業手順、3章では仕分け・ピッキング作業の効率化、4章では包装・梱包の手順について、それぞれ標準化の手法や方針について解説している。
その上で5章「状況に応じた物流改善手順」では、標準化で作業現場の課題がどのように改善されていくかを実践的な視点から紹介し、あわせて労災や防火の管理ルール作りについても説明している。なお、章の前半に標準化の課題(実践事例)を改善前後の状況が理解できるように見開きで紹介し、後半で補足的な説明を加えている。
鈴木氏は、「物流工程は生産工程とは異なり、工場にとっては副次的な位置付けで、そのため重要性が十分に認識されてこなかったが、近年、外国人、高齢者、女性などの従来とは異なる作業者が増えてきたことで、物流プロセスがネック工程とならないよう、より一層の標準化を進める必要が出てきている」と指摘。「本書では物流工程の一連のプロセスに沿って、作業標準化への流れを現場改善の視点をふまえてわかりやすく解説している」とし、「コンパクトな書籍だが、類書のない試みで試行錯誤や執筆に時間を掛けた。興味のある方に一読をお勧めしたい」としている。
A5判で、価格は1980円(税込)。
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