-
物流ニュース
村田製作所 医療材料の物流管理業務向けトライアルサービス開始
2020年6月8日
村田製作所(京都府長岡京市)は5月26日、医療機器メーカーや物流事業者などが検品作業や在庫管理の業務効率化のためにRFIDシステムをより手軽に導入できるよう、効果検証などの小規模運用から利用可能な「id-Bridge」トライアルサービスを開始すると発表。
医療機器業界では、流通経路や取引形態の複雑化から、医療機器メーカー各社での物流管理業務や市場在庫の把握が喫緊の課題となっている。特に、高度管理医療機器に分類される整形インプラント製品や血管カテーテル・ステントなどの循環器製品をはじめとする医療材料は、医療機関への流通過程で製品の出荷・返却にともなう検品作業や棚卸業務に多大な時間とコストが発生している。
同サービスでは、同社が通信事業で培った安定した無線環境を構築する技術や、利用環境に応じた導入サポートのノウハウを生かし、医療材料の物流管理に最適なソフトウェアとハードウェアの提供から導入時の現場調整までをトータルサポートする。これにより、機器の相性問題や電波の利用環境に左右されない安定したシステム環境の構築を実現する。
id-Bridgeは、同社で開発するRFIDミドルウェアのウェブアプリケーションで、顧客の基幹システムと各RFID機器(プリンタ、リーダライタなど)との間でデータ連携を行う。一般的に基幹システムとの連携を前提としたシステム構築には大規模な投資が必要となるが、スタンドアロンで稼働可能なid-Bridgeは低価格でRFIDシステム導入による効果検証が可能となる。なお、一般的な物流業務や物品の管理に必要とされる基本機能も備えており、医療分野以外の幅広い用途にも適応する。
◎関連リンク→ 株式会社村田製作所
関連記事
-
-
-
-
「物流ニュース」の 月別記事一覧
-
「物流ニュース」の新着記事
-
物流メルマガ