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    「ガテン」がリニューアル 経験者向けにシフト

    2009年2月20日

     
     
     

     リクルートの老舗求人誌「ガテン」が1月にリニューアルし、「経験者向け」の専門誌として新たなスタートを切った。
     キャッチコピーは「ウデを上げる。稼ぎを上げる」。業種も特に物流業と土木・建築業に絞り込んだ形で、求人企業と求職者の「専門性の高いニーズ」に応えていくという。原敏編集長に話を聞いた。


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    リニューアルを図った「ガテン」。表紙のイメージも一新
    ―今回のリニューアルの背景、狙いは?
    「『ガテン』の持つ強みに立ち返るべきだと判断した。実は、『ガテン』は昨年4月にリニューアルしたばかり。その際は職人仕事、中でもモノづくりの業界に若者を呼び込もうというコンセプトだった。しかし、掲載されている求人広告の顔ぶれを見ると物流と土建が圧倒的に多く、その2業種で掲載件数の七割を占めていた。また、『ガテン』ユーザー(読者)は経験者が多い。これらを踏まえ、強みを生かして経験者向けに特化を図るべきだと考え、短期間でのリニューアルとなった」
    ―「ユーザーに経験者が多い」とは具体的にどういうことか?
    「ドライバーも土建も、より良い給与や待遇を求めて会社を変わっていくのが普通になっている。そういう人たちにとって、『ガテン』は『(物流業、土建業の)専門誌』として認知され、親しまれている。もう一つ言えるのは、そういった経験者の中でも『意識の高い層』に読まれていること。今はフリーペーパーやインターネット、モバイルなどでも手軽に情報を仕入れることができるのに、わざわざ100円を出して購入するのは、真剣に仕事を探そうという姿勢の表れと言えるだろう」
    ―編集の方針は?
    「求人の特集は、巻頭特集、第2特集いずれも『ドライバー』『土建』関係のものをレギュラーに据える。また、巻頭の読み物ページも、ドライバーや土建関係の内容を充実させる。連載も開始した。ある業種の連載を毎週掲載するというのは、他の求人誌にはないはず」
    ―具体的な内容は?
    「たとえば、『大型ドライバーで月に35万円稼ぐ条件』という読み物記事を載せた。これからも、ドライバー経験者が興味を持つことにフォーカスし、コンテンツを充実させていくつもり」
    ―現在の求人動向は?
    「全体として求人掲載件数は減っている。物流で言えば、前年の6割程度で推移している。一方で、これは物流に顕著な動きだが、人(求職者)の動きが活発化している。掲載企業にお聞きしても、一社あたりの応募件数が非常に多いという。『信じられないぐらい良い人が来た』という話もあり、一度、掲載いただくとだいたい(採用が)決まるようだ」
    ―今後の展開は?
    「『派遣切り』などの問題を受け、2月から緊急で『寮・資格取得・手当…待遇で選べる会社』の求人特集を月に1回組んでいく。『この時勢にリクルートができることは何か』を考えた結果、行うもの。(物流や土建は)3Kと呼ばれるが、特に土建業は寮付きの仕事も多く、人を受け入れやすい業界とも言える。『しんどいけれど、がんばればウデ一本でお金を稼げるよ』ということを広く知らせて、業界の魅力を理解していただく一助となれれば。また、これまでにないような切り口でドライバーを惹き付ける特集は組めないか、検討しているところだ」
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    原編集長

     
     
     
     
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