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物流ニュース
ロジヤ 板垣大介氏 豊富な経験と資格活かし物流事業者を支援
2020年7月1日
物流事業者と荷主双方へのコンサル事業を手掛けるロジヤ(大阪市中央区)の板垣大介氏は、神戸市にある流通科学大学の出身。在学中は物流戦略論のゼミに所属し、カリキュラムにあった米国流通視察で3PLを知る。90年代終盤、3PLという言葉が出始めた頃のことだ。
大学卒業後は、大手宅配会社のシステム子会社へ入社。BtoCを中心とした現場の実務を、システムを通じて支援した。8年間の勤務後、大手商社の物流子会社へ転職。ノンアセット型の3PL業務に従事し、メーカー系のクライアントを中心に担当した。「現場改善も手掛けたが、経営層と話すことも多く、経営者目線が求められた」ことから、難関の中小企業診断士の資格も取得した。
経営全般を支援するコンサル会社で経験を積んだ後、2018年に物流専門のコンサル「Logi屋」として独立。現在は、荷主向けの物流コンサルとともに、運送会社へ運賃交渉のための車両別収支の把握支援も実施している。
物流技術管理士、ロジスティクス経営士、技術士の資格を持ち、5台から100台規模まで、様々な運送事業者をサポートしているという板垣氏。「利益が出ているように見えても、車両の入れ替えができておらず、『償却が終わった車で計算しているからそう見えるだけ』というケースも多々ある」とし、「原価計算に必要なネタは既に揃っていることが多い。それを1台1台、車両別に収支をきちんと見ていくことが大事」と訴える。
同氏は、「現場がまわらない限り、経営はまわらない。顧客の無茶な要求でも『現場が徹夜でなんとかする』というケースが昔はあちこちで見られたが、今はそうはいかない」と指摘。「人材不足が続く運送業であれば、ドライバーの労働環境が良くなるようにすることが大切。少しでもそこに貢献できれば」とし、今後も「現場上がり」の矜持を貫くコンサルティングを手がけていくという。
◎関連リンク→ 株式会社ロジヤ
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