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    「自社車検」でコスト10分の1に サクラ運輸

    2009年4月6日

     
     
     

     景気後退で荷動きが悪化する中、売り上げの伸び悩みをカバーするため、事業者はあの手この手と工夫を凝らす。業務の見直しを図り、コスト削減に取り組むサクラ運輸(松岡哲夫社長、東京都江戸川区)は、これまで修理工場任せにしていた車検を自社で取り組み、コストの抑制を図っている。


     それまで「車検は修理工場に全て任せていた」という同社が、その見直しを行ったのは昨年のこと。「定期点検をしっかりと行っているのに、そこまで修理や部品の交換が必要なのかという疑問があった」という松岡社長は、自社で車検が取れないかと考えて実行。ちょうど2t車が車検を迎えていたこともあり、そのトラックで取り組んでみた。
     点検整備手帳のチェック項目に従い、自分でチェックして不良個所を修理していった。「修理といっても、グリスアップと各部ボルトナットの増し締めぐらいだった」という。
     整備を終えたトラックを車検場へ持ち込んだ。車検に必要な書類の作成、ライトの光軸調整だけは外注となったが、書類の作成は1200円、ライトの調整は約2000円で済ませた。そして検査料が1800円となり、わずか5000円で車検を終えたという。
     「当初は自社で大丈夫かと不安もあったが、やってみると意外とあっさりとできた」と振り返る。修理工場に任せていた頃は、少なくとも1台5、6万円は掛かっていた車検が、自社で取り組むことで10分の1のコストで可能となった。「これまで当たり前と思っていたことでも見直せば、まだまだ自社でできることがあると気付いた」と話す。
     ただ車検すべてを自社で賄うわけではない。「所詮は素人。2年に1回は専門家に任せる」としている。「車の性能も向上しており、日々の点検をしっかりしていれば、2年に1回は自社で車検が取れる」という同社では今後も、自社での車検の取り組みを行っていく方針だ。(高田直樹記者)

     
     
     
     

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