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    【攻めの経営 守りの経営(3)】目的に沿った人材育成

    2009年4月23日

     
     
     

     カリツー(田上順三社長、愛知県安城市)のある三河地区は、世界不況の影響をまともに受けている。しかし、不況は過去の課題を進める絶好のチャンスと捉え、攻めの経営として積極的な人材の育成に乗り出している。


     同社は3月中旬、全国の営業所から将来、リーダーとして会社を牽引する可能性のある社員10人を呼び寄せ、本社で集中研修を実施。企画の提出のほか、現場立ち会いなどが行われ、将来のリーダーらが励む様子に社内も活気づいた。
     また、営業の最前線に位置するドライバーにも講習を実施。入社3年以上のドライバー全員が、同社が運営する教育研修センターの自動車運転科で、プロの技術、マナーの再講習を受けた。
     同社では入社したドライバー全員が、研修センターで座学やトラック、フォークリフトなどの操作を学び、試験に合格して修了証書を受け取った者だけが、業務にあたるシステムになっている。しかし3年以上経つと、ドライブ技術、マナーで重要な見落としが出てくるため、今回の研修で基本事項の再確認を徹底させた。
     より安全な運行につなげるのも大きな目標だ。スローガンを前年の「安全は生命線、品質は屋台骨」から、2009年は「『やさしい運転』の実行で苦情ゼロの実現」とし、厳しい経済環境の中で、信頼を最重視する姿勢を見せる。(戸嶋晶子記者)

     
     
     
     

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