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物流ニュース
学研ロジスティクス ネットワーク不要ですぐ使えるハンディターミナルシステム、物流現場で好評
2020年9月18日
学研ロジスティクス(東京都品川区)は、ネットワーク不要ですぐに使えるハンディターミナルシステム「Gakken i3 Handy (ガッケンアイスリーハンディ)」を開発。現場で必要となる各種機能をハンディ1台にギュッと収めた同システムは、中小規模の物流現場で好評を博している。
学研グループの物流事業会社としてスタートした同社。来年で30期を迎えるが、グループ内の仕事と外販を半々の割合で手掛けている。第2営業部の乙訓公雄部長(写真中央)は、「情報システム部を自前で抱え、外販も含めて何十社と案件を立ち上げてきた結果、ノウハウが蓄積されてきた。せっかく作った使いやすいシステムなので、外部向けにもサービスが提供できれば面白いと思った」と同システムのリリース経緯を説明する。
同部長が、「300社以上の実績から経験豊富な物流マンが開発した」とアピールする同システムの特長は、「WMSの機能はあえて付けず、出荷検品に特化したパッケージであること」。
システム営業課の長久保裕昭課長(同右)は、「入庫から出荷、棚卸、検品という大きな作業に対して、独立したパッケージで提案できる」と説明。帳票や商品にバーコードがなくても、ハンディ内蔵のOCRでコードが読み取れるという。
林哲朗主任(同左)は、「ネットワークに依存しないため、現場にITが全く入っていないユーザーでも、逆にがんじがらめのネットワークの中の『この作業だけ』というケースにもアプローチできる」と説明。「仮にネットワークを構築しようとすると100万円単位で初期費用が発生するが、これさえあれば、その日からデジタル検品が可能になり、出荷商品の間違いや数量のミスを防ぐことができる」。
基本はレンタルでの提供で、初期費用20万円、月額料金が1台1万8000円(最低利用年数は1年)。季節波動などに合わせたスポットでのレンタルも行っており、初期費用は同額、月額料金は同2万3400円。「低コストで導入できるのも強み。なかなか投資しづらい3PLの案件でも、月額なら利用しやすいはず。仮に契約が終わっても、次の案件で活用頂ける」。
「平均的な台数は2―3台。多いところでは30台入れていただいた現場もある」。受注データをCSVで出力できれば使えるため、「これまでExcelで管理されていた現場でもお使いいただける。また、現場が複数に分かれているような場合にも対応でき、持ち運び可能なパッケージと言える」という。
◎関連リンク→ 株式会社学研ロジスティクス
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