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物流ニュース
【攻めの経営 守りの経営(8)】新事業からルート開拓
2009年5月1日
芙蓉サービス(新村康則社長、埼玉県新座市)は、約20台の大型車両を保有し、組み立て前の箱入り自転車やタイヤなどの部品、オフィス家具などの運送を扱っている。
自転車は月に2回の定期便と臨時便を請け負っていたが、昨年10月から臨時便がなくなった。「臨時便はなくなっても、自転車の販売台数は埼玉県内だけでも年間2万~3万台。ただ組み立てが追い付かずに困っている状況だった」と新村社長は話す。
最近増えてきた大型小売店でコーナー販売する自転車は、組み上がった状態で納入しなければならない。「自転車の組み立て・管理には国家資格保有者が必要で、たまたま社員に資格を持つ人材がいた。30坪ほどの作業場があれば出来るというので、ヤル気になった」。
事務所棟脇の車庫を改装し、専門工具を揃えた。資格を持つ社員を含む正社員のドライバー3人を車から降ろして組み立て専属とし、パートを入れることにした。ドライバーの欠員は仕事量の安定しない環境からアルバイトを補充。
新村社長は「各大型販売店などに直納するので、新しい運送ルートが開拓され、本業の運送業の新規獲得となった」と話している。(小澤裕記者)この記事へのコメント
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