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    事故の被害者なのに…ぶつけた相手が逃走、修理代を請求される

    2009年5月7日

     
     
     

     運送事業者にとって交通事故というリスクは、商売を営む上で常に隣り合わせにあるといえる。事故防止の徹底は、会社存続の重要な対策として取り組みが進められているものの、交通事故は一向になくならないのが現状で、それによるトラブルも後を絶たない。もらい事故で被害を受けた千葉県内の事業者は、保険会社に支払いを求められるという矛盾に憤りを感じている。


     同社が事故に遭ったのは昨年4月のことで、佐倉市の県道を同社の4t車が走行していた際に発生した。
     対向して同じく4t車が走行してきたが、その対向車が中央よりに走行してきたという。同社のドライバーは危険を感じ、左によけブレーキを掛けて止まった。正面衝突は避けられたが、相手のミラーが同社のミラーにぶつかり、相手のミラーが折れて飛んだ。
     その折れたミラーが、同社のトラックの後ろを走行していた乗用車にぶつかり、乗用車に傷が付いてしまった。幸い人身事故にはならず、物損事故として処理がスムーズに運ぶはずであった。しかし、相手のトラックがそのまま走り去ってしまったのだ。
     「突然のことでナンバーなどの確認ができず、ドライバーが見失ってしまった」。同社のトラックはミラーの接触だけで修理の必要はなく、事なきを得たが、問題はそれで終わらなかった。対向車のミラーで傷ついた乗用車の損保担当者が、車両の修理代の一部を支払うよう、同社に求めてきたのだ。
     「うちは何も悪くない。うちだって被害者だ」と同社長は支払いを拒絶。幾度かの連絡のやり取りがあったが、結局、双方の溝は埋まらず、司法の判断に委ねられることになったという。
     「うちのミラーが当たったのならまだ理解できるが、相手のミラーで、おまけにぶつけられたのはうちも同じ。納得できない」と同社長は憤慨している。損保関係者によると、今回のケースについて、「気の毒だが損保としては、契約者の意向からすると仕方のないことだったのかもしれない」と指摘。乗用車からすれば、同社のトラックと逃げたトラックの事故が原因だと考えるのが妥当で、逃げたトラックを探せない以上、残ったトラックに責任を求めるのは至極当然の成り行きだというのだ。
     「逃げたトラックを探し出すのが最も早い解決策だが、それができない以上、司法が判断するだろう」とした上で、「最後まで争うという手はあるが、弁護士費用などを考えると、話し合いで解決するのが得策ではないか」と話している。今回のように逃げ得を許さぬよう、事故を起こした場合は、相手をしっかりと確認する必要があるといえよう。(高田直樹記者)

     
     
     
     
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