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物流ニュース
国交省 「働きやすい職場認証制度」創設
2020年8月31日
国交省は8月21日、トラック・バス・タクシーの自動車運送事業の運転者不足に対応するための総合的取り組みの一環として、「働きやすい職場認証制度(正式名称は運転者職場環境良好度認証制度)」の創設を決定した。
同制度は、職場環境改善に向けた各事業者の取り組みを「見える化」 することで、求職者のイメージ刷新を図り、国交省と厚労省が連携し、運転者への就職促進を目的としたもの。
基本的な取り組みを広く徹底するため、2020年度は「一つ星」のみに限定して制度をスタート。認証に必要な認証項目を27項目に絞り込むとともに、書面審査で提出する書類を限定し、これから働き方改革に取り組もうとしている事業者も申請しやすい内容にしている。
具体的には、①法令順守②労働時間・休日③心身の健康④安心・安定⑤多様な人材の確保・育成の5分野での審査を行い、基本的な取り組み要件を満たすことで「一つ星」として認証。さらに、自主的・先進的な取り組みを参考点として点数化する。
なお、「二つ星」「三つ星」の認証を含めた本格運用については、「運転者の労働条件・労働環境向上の状況や、自主的・先進的な取り組みを含む事業者の実態などを踏まえつつ、今後の運営委員会で審議予定」としている。
同日、認証実施団体の一般財団法人日本海事協会(ClassNK)は、同制度の「一つ星」の申請受け付けを9月16日から開始すると発表した。申請期間は同日から12月15日の3か月間。認証項目と申請方法の詳細については、同制度WEBサイトで掲載している。また、申請受付開始に向けて、制度の概要や申請のポイントを解説する動画も配信している。
認証事業者の公表は来年5月20日を予定で、運行車両などに貼付できる認証マークのステッカーも準備している。
「一つ星」の審査料は1申請あたり5万円(税別)。インターネットによる電子申請の場合は、同3万円(同)に割り引かれる。登録料は同6万円(同)。
◎関連リンク→ 運転者職場環境良好度認証制度
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