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物流ニュース
あふれる中古トラック、ディーラーで大量保管
2009年5月15日
不景気でトラックが余る状況となり、環境問題からトラックを買い替えた運送事業者もトラックを遊ばせる状況に陥るなど、トラックが売れない状況にある。売れないのに加えて、リース車両のリース料を支払えなかったり、リース中に倒産した運送会社などの引き揚げトラックが、トラックディーラーで大量に保管されているようだ。
あるディーラーの保管場所では数百台のトラック・トレーラが所狭しと保管されている。ほとんどはリース会社から金融事故などによるもので、125件の物件中約4割がリース料滞納や倒産などによる理由で引き揚げられた車両で、転売するのを待つ状況とディーラーの1人は話す。どのディーラーの一時保管する車庫にも、年式の浅い車両が多く置かれているようだ。
また、中古トラック・トレーラの販売業者は、「毎週のようにリース会社から買い取ってほしいとの要請を受けて、いろんなメーカーのトラック・トレーラを買い取っており、これまでにないほど中古トラックが余っている。さらに、景気低迷で、運送事業者も現在は新たなトラック購入に応えてもらえないため、われわれ中古販売業者でも現状は多くの在庫を抱える有り様。トラック輸送が伸びなければ日本中で中古トラックがあふれてくるだろう」と話す。(佐藤弘行記者)この記事へのコメント
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