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物流ニュース
UCCコーヒープロフェッショナルが取り組む 物流・営業業務の効率化
2020年10月22日
コーヒー会社大手のUCCグループで業務用サービス事業の中核を担っているUCCコーヒープロフェッショナル(川久保則志社長、東京都港区)は今年、物流・営業業務の効率化に取り組んでいる。
同社では、業務用市場を再定義し、あらゆる取引先に対しコーヒーを軸としたワンストップのトータルソリューションを提供すべく、7月1日にユーシーシーフーヅから社名を変更した。
従業員は約1300人で、全国の喫茶店・ホテル・レストランなど、約10万軒の外食店を対象にコーヒーをはじめ、冷凍冷蔵食品の業務用卸並びに販売を行っており、約1000憶円の売り上げをあげている。
取り組んでいる物流・営業業務の効率化について、販売企画チームの川副慎也課長は「我々の取引先が、コロナの影響を非常に受けており、当社の経営層を含めて非常に危機意識を持っている」と話す。
同社では、取引先からの注文に対して、自社の配送やあるいは委託会社の配送を組み合わせて最適な物流網を提案している。「ただ、このような環境下だからこそ、逆に今までの働き方をもっと効率的に変えていかなくてはならない」とし、営業業務や配送業務の効率化を目指している。
卸売業という利益率が厳しいビジネスの中で、継続的に利益を出していくためにも「限られた営業時間の中で、いかに効率的に営業活動を行うか」というのが重要なテーマだとしている。
同社が改善すべき課題の一つとしているのが、約550人が働いているルートセールスの配送業務の効率化である。彼らは1人当たり日々20件近くの配送を行ったり、自分が担当している取引先からの注文を受けたりしている。
日々の活動を分析してみると、配送にかけている時間は1日の大半を占めている。こういった配送業務をできる限り効率化し、一人当たりの生産性を上げて、1人がカバーできる範囲が広がれば他の人は別の業務が行えるようになる。
また、一方でコスト面の問題も大きい。配送車両600台は全てリースだが、車両保険、燃費も含めると毎年数億円規模のコストとなる。そのために、最終的には効率化を実現する事により車両台数を減らす事を目指しつつも、ドライバーの安全を意識しながらその仕組みを実現するための基盤として、フレクト(黒川幸治社長、東京都千代田区)が運営する動態管理システム「Cariot(キャリオット)」を採用した。
◎関連リンク→ UCCコーヒープロフェッショナル株式会社
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