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    【トレーラ横転事故を解明(1)】輸入コンテナ、片寄りが最大課題か

    2009年5月28日

     
     
     

     海上コンテナトレーラによるコンテナ横転・転落事故が報道され、社会問題になっている。各海上コンテナ輸送事業者やドライバーから今回の事故に対し、様々な意見が寄せられている。


     12日午後に阪神高速守口線で発生したコンテナ反対車線転落事故について、コンテナ横転事故の経験のある大阪市の海コン輸送事業者の社長は、「横転したドライバーによると、初めから大きく片側に荷物の重量がかかった輸入コンテナで、構内で時速10kmでも横転しかねないと思い、ツイストロック(コンテナをロックする手動式機械)せずに走行したら、コーナーリングで簡単にコンテナが転落した」。
     さらに、「ツイストロックを行えばコーナーに差し掛かると車体が大きく傾き、車体全体が横転してしまうことから、片側に荷物の重量がかかった状態では、あえてツイストロックを行わないケースが多いとドライバーは話していた。阪神高速のコンテナ転落事故もドライバーの運転操作だけでなく、コンテナの片側に荷物が片寄った状態で車両横転の危機を感じてツイストロックしていなかったのかも」と語る。
     また、名古屋市の海コントレーラ横転による乗用車下敷き死亡事故でも、トレーラヘッドは横転せず、ツイストロックの前部分が外れていたことから、別の海コン事業者の社長は、「今の海コントレーラヘッドのほとんどはエアサスで、シャシーは単なるバネであるため、シャシーは横転してもトレーラヘッドはバランスをとり平衡を保つことから、気づいた時にはすでに横転しかけている状態」と説明した。
     また、「片側に荷物重量が寄っていることで、大型車両は重心が高くなり簡単に横転する。神戸で数年前、現在の兵庫海コン部会の関係者が行った横転実証実験でも、荷物が片寄った状態の大型トレーラが30km程度の走行でも横転した。ツイストロックとともに、重量が片寄った状態の運行は絶対に事故につながる」と危険性を指摘している。
     海コン業界団体は、片寄り荷物のコンテナの公道走行は絶対に阻止する必要があり、横転事故を起こさないためにも荷主・コンテナ輸送依頼者に厳しい指導が必要だとしている。(佐藤弘行記者)

     
     
     
     

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