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物流ニュース
【とことん、コスト削減(14)】「省エネルギー診断サービス」
2009年6月17日
財団法人省エネルギーセンター(東京都中央区)は、「工場の省エネルギー診断サービス」を無料で行っている。中小規模の施設が対象で倉庫や物流センターも受診できる。同サービスは過去1年間の電気・ガス・灯油などの使用量を提出、スタッフが現地を訪問して電気設備や熱設備を調査して改善提案を示す。「1施設につき6―7個、平均で6―7%の省エネ率の改善案を出すことが多い」(診断指導部の西口能正部長)という。
提案例としては、「施設内全体を明るくする照明から、必要な所だけを照らす部分照明への変更」「ハロゲンランプやLED照明へ切り替え」「冷蔵設備の温度設定変更」など。同部長は、「冷蔵倉庫などは品質確保を重視するあまり、過剰設定のケースも多く見られる。設定温度をセ氏1度上げるだけでも、年間で数十万円の電気料削減になることもある」と効果を説明する。また具体策に加えて、エネルギー管理の体制づくりの支援も行う。「どこにムダがあるかが明確になり、従業員の意識が変わったという話もよく聞く」(同)。
提示案を実行するか否かは依頼企業に委ねられているが、省エネとコスト削減への関心から診断依頼件数も1.5倍程度に伸びている。問い合わせは、電話03(5543)3016番、同センター診断指導部まで。この記事へのコメント
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