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    事業協同組合初の緑ナンバー取得、他業界からも注目

    2009年6月24日

     
     
     

     事業協同組合では初となる実運送許可を取得(既報)した兵庫県自動車修理業・レッカー事業協同組合(辻本博理事長、神戸市中央区)。昨年に有償運送許可を取得し今年3月13日には、一般貨物自動車運送事業の許可を受けた。協組名義の緑ナンバー貨物車が誕生し、運送業界だけでなく自動車修理業やレッカー業界からも注目されている。認可を取得した目的や今後の活動などについて辻本理事長に話を聞いた。


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     緑ナンバーを取得するにあたって許可を受ける基準の1つに、「運行に必要な車両数は全国一律5台」とある。この5台が課題となっており、中小企業の自動車修理会社やレッカー会社だけで積載車を5台そろえるということは経営的にも難しい。
     辻本理事長は、積載車の緑ナンバー取得について「現状はまだまだ少ない」と説明。保険会社などのコンプライアンスを重視する背景があるが、「認可を受けている企業だけを限定してしまうと仕事が回らなくなるのが実態。いわゆるグレーの部分」となるが、グレー払拭を目指して協組で認可の取得にチャレンジしたという。
     同協組は兵庫県内の修理会社とレッカー会社17社で構成されており、今回緑ナンバーの認可を受けた積載車は7台。「今後は姫路営業所を開設するので現在申請中」と、県内のサービス拡充を図っていく。
     実際に取り扱う商品については、「積載車の緑ナンバーを目的に取得したもので、車両以外は基本的に運ばない」という考え。今年5月に1回目の総会を終えた同協組だが今後、共同受注事業を柱として「民間救急サービスなども視野に入れ、新たな事業に挑戦し続けていきたい」と語る。
     26日には、兵庫県警本部と災害協定を結ぶ予定だ。(山田克明記者)

     
     
     
     

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