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物流ニュース
荷物斡旋の電話勧誘…目先の仕事に飛びつかず、落ち着いて情報収集を
2009年6月30日
景気の低迷により、運送業界はどこも厳しい経営を強いられている。荷物の情報が少しでも欲しい環境から、運送事業者の中には安易に信用して、新規で取引を行う事業者も少なくないようだ。
こんななかで大阪府堺市の運送事業者に突然、荷物を斡旋するので取引しないかという内容の電話が入った。電話を受けた運送会社の社長は、荷物は欲しいが1度も取引したこともなく、名前も聞いたことのない会社であったため、考えさせてほしいと返答した。
同社は後日、荷物を斡旋するという会社に電話を入れて「なぜ、当社の存在を知ったのか尋ねてみても『車両を見たことがある』といった適当な話ばかりで、話をしていくうちに全くの素人のような受け答えであったため、不審に思い、その場で取引を行わない意思を伝えて電話を切った」と話す。
現在、同様の内容で、運送会社に荷物斡旋を行うという電話勧誘が多くある。実際、1度も取引をしたことのない会社と取引して、突然、行方不明になったり、運賃未払いなどの被害を受けた運送会社もあるため、電話だけでの荷物斡旋勧誘はくれぐれも注意する必要がある。
景気低迷で物量が欲しいのは十分理解できるが、冷静に考えれば、何の根拠もなく会社を選んで電話している感じが相手から見受けられる。安易に取引を行うのは危険度も高いことから、情報を収集して甘い誘いに乗らないように警戒してほしい。(佐藤弘行記者)この記事へのコメント
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