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物流ニュース
久保組 倉庫のイメージをネット上で簡単に、オンライン見積もりシステム「快速!3D見積もり」
2020年11月25日
久保組(愛媛県四国中央市)は、昭和9年創業の歴史ある建設会社。同社では、顧客自身が簡単に倉庫のイメージパースを作成できるオンライン見積もりシステム「快速!3D見積もり」を開発、物流事業者に活用を促している。
同システムは、窓の位置やシャッターの種類など、パソコンの画面上で簡単にカスタマイズでき、倉庫の仕上がりイメージを顧客自身が作成できるというもの。営業部長の久保貴範氏によると、「従来は設計事務所などに依頼し、図面を作成してから見積もりというフローだが、打ち合わせを何度も行わないとイメージの確認ができず、『もっと早く費用感を知りたい』という声も多くいただいていた」という。
イメージ作成後にそのまま見積もり依頼も可能で、48時間以内に図面と精緻なイメージパース、詳細な見積もりが送付される。
見積もり依頼後は、同社スタッフが電気や吸排設備等を反映させた図面などを作成。「所在地なども入力いただければ、条例や用途地域なども加味し、より詳細な提案も可能」と説明する。同氏は、「2営業日以内と素早く図面や見積もりを送付するため、ユーザーは打ち合わせや稟議の資料などで活用されている」とし、「9月からの展開だが、問い合わせも増えてきている」と目を細める。
同社では、詳細な打ち合わせを「Zoom」を利用したオンラインでも対応。「遠方のユーザーとも詳細なやり取りができ、対応エリアの拡大につながった」。
同社では、システム建築の「yess建築」での施工を得意としており、同システムでも採用。同氏は、「短工期・低コスト・高品質を実現する工法で、最大60mの無柱が可能。リフトの旋回などがしやすく、使い勝手が重視される倉庫にも適している」と説明する。
「当社の最大の強みは提案力。ゼネコンや設計、不動産業を内製化しており、土地取得からアフターケアまで一括でサポートする」とし、「HACCPやISOへの対応などもお手伝いできる」と呼びかける。
「将来的には、契約なども含めた倉庫建設にかかるすべてをネット上で完結させたい」と青写真を描く久保氏。「会わなければ伝わらなかったことを画面上で伝えられるようになることは、ユーザーにとっても我々にとってもメリット」と意気込む。「IT普及率が低い建設業界において、当システムが起爆剤になれば」と語る。
◎関連リンク→ 株式会社久保組
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