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MeeTruck クラウド型配車支援サービスを開発 日通とソフトバンクが共同設立
2020年11月26日
今年4月に日通とソフトバンクが共同で設立したMeeTruck(=ミートラック、東京都港区)は、物流事業者向けにクラウド型配車支援サービスの開発・提供を進めている。横井直樹社長(写真中央)は、「ソフトバンクが企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する中で得た知見と、日通が長年培ってきたロジスティクスに関する豊富な知見を組み合わせ、物流業界のDXを支援していきたい」と語る。
10月15日に提供を開始した配車担当者向けのサービスでは、画面上でドライバーや車両に案件を割り当て、未配車・配車済みが簡単に把握できる「配車表」に加え、「勤務計画」「車番連絡票・作業指示」などがWEB上でデータとして管理できる。
今月4日にテスト版を公開したスマホアプリでは、直近の配車表だけでなく、過去作成分や将来の日付で作成中の予定も確認可能。「外出先でも確認できるため、紙の配車表を持ち歩かなくても済むようになる」という。
「ホワイトボードや紙の帳票、電話、FAXといった従来の手法が使われることで作業が煩雑になり、業務効率化が求められている運送の現場をデジタル化したい」と説明する同社長。「様々な現場でヒアリングし、なかには数千万円かけて配車システムを導入したが、営業所独自の業務のやり方が存在し、システム活用が定着しなかった事例もあった」という。
そこで、「配車担当者がとにかく使いやすいシステムを目指した」と語るのは、塩谷容正副社長(写真右)。「必要な機能に絞り、マニュアル不要の直感的な操作とシンプルさにこだわった」という。特別な機器やサーバーなども必要とせず、初期コストを抑え、インターネット上で登録するだけでその日から使える。
利用料金は、1事業所あたり月額1万5000円(税別)。同氏は、「現在、初月+3か月間無料で、その後も月額半額というキャンペーンを実施している。試しに利用いただければ」と呼びかける。
ドライバー向けにもテスト版のスマホアプリの提供を開始。マーケティング統括部の梶谷明弘統括部長(写真左)は、「ドライバーさんは配車表をスマホで閲覧し、自分に割り振られた業務をどこでも確認できる。地図アプリや電話アプリと連動させることで、マップ上に積み地・下ろし地を表示したり、各地点の担当者へ電話連絡することも可能」と解説する。
横井社長は、「現在の業務を全てデジタルに置き換えれば良いという訳ではないと考えている。電話で相手の声を聞くことで分かる感情の機微や体調の変化もあるため、アナログな部分も大切にしていきたい」と強調する。
社名の由来は、Meet(会う)とトラックの掛け合わせで、ロゴマークも3台のトラックが並走している様を表している。「物流企業同士の出会いの架け橋になれれば」とし、「ユーザーの声を聞きながら、日々の配車業務を支援すべく、これからも順次、新機能をリリースする予定。今後、マッチングサービスも検討したい」と青写真を描く。
◎関連リンク→ MeeTruck株式会社
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