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物流ニュース
プラウド Eコマース特化の事業を開始
2009年7月16日
ドライバー派遣を展開するプラウド(石山光博社長、東京都千代田区)はこのほど、アウトドア・総合スポーツショッピングサイトを運営するeSPORTS(富田義智社長、岐阜県本巣郡)から物流業務を受託、埼玉県内に物流センターを構え本格稼働した。ネットショッピングや通信販売が堅調に推移する中、Eコマース・通販事業者向けに特化した物流アウトソーシング事業に参入した同社の今後が注目される。
プラウド久喜センター内
同社が開設した物流センターは、2年後の圏央道完成で新たな交通拠点となることが期待される埼玉県久喜市。360坪の倉庫には、売れ筋5000アイテム、約3万点の製品が並び、アウトドアやスポーツ用品の総合ショッピングサイトを運営するeSPORTSの重要な役割を果たしている。
ネットショッピングで売り上げが伸びると、それに応じて物流の仕組みの見直しが求められる。eSPORTSでも、リードタイムや物流コストの削減という問題に直面。プラウドのコンサルティングを受け、これまで数千万円のコスト削減を達成していた。そして今回、さらなる物流品質の向上を図るため、物流業務全般を委託した。
同センターは入出庫から在庫管理、梱包、発送までを手掛ける。午後2時までに荷主から届いた出荷指示に従いピッキング、梱包など出荷準備を整えて発送、翌日に消費者に届けられる。本格稼働の6月から、多い日には1日700個、1200点が発送される。
また、首都圏1都3県(東京、神奈川、千葉、埼玉)のエリアでは、注文を受けた翌日の午前中に消費者の元へ商品が届けられる「即配便」サービスも行っている。
さらに、特筆すべきはプロカメラマンによる商品写真の撮影サービスだ。eSPORTSがインターネットのショッピングサイトに掲載する商品を撮影するもの。倉庫の一角に撮影機材を設置、契約カメラマンがその場で撮影した入荷商品の写真をeSPORTSにデータで送信する。石山社長は、「これまではデジタルカメラで撮った写真などを掲載していたが、プロが撮った写真は明らかに違う」と自信を見せる。
プロカメラマンがその場で撮影
品質にこだわる同社の姿勢がうかがえるが、「荷主の求めるものはまだまだあり、改善の余地は大いにある」と話す。Eコマース・通販事業者向けに特化した物流アウトソーシング事業を積極的に進め、「ドライバー派遣と同様、経営の柱に育てていければ」としている。
ネットショッピング・通販の今後の伸びが予想されるだけに、同社の新サービスは大いに注目されている。(高田直樹記者)この記事へのコメント
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