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    【大不況の今こそ!わが社の社員教育(9)】ありがとうプロジェクト

    2009年7月17日

     
     
     

     名備運輸(愛知県小牧市)の丸川靖彦社長はドライバー教育について「自主性を重んじている」と話すが、併せて問題意識を投げかけているという。その1つが、4月から始めた「ありがとうプロジェクト」だ。


     これは、常に「ありがとう」と言葉にすることで、日頃忘れがちな感謝の気持ちを再認識することを目的としたもの。プロジェクトとあるように決してドライバーに強制することはなく、社長をはじめ事務所スタッフが率先して同運動を行っている。
     また、同社の敷地内にある「あたりまえのーえん」も社員教育に役立っているという。烏骨鶏の飼育や野菜栽培をしている同農園では、草むしりやエサやりをすべて従業員の自主性に任せている。丸川社長は、「誰かに言われて嫌々するのではなく、自発的にすることに意味がある」と話す。
     同農園の名前は社長が常日頃、口癖にしている当たり前のことを当たり前にできる人になってほしいという言葉から取ったもの。この日も、誰ともなく農園を訪れて雑草の駆除をしながら野菜の生育状況を確かめていた。
     「取れたての野菜はカレーの具材にして皆で食べている」と話す丸川社長。伸び伸びした社員教育は同社の社風となりつつある。(加藤崇記者)

     
     
     
     

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