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物流ニュース
「運送会社がつぶれないワケ」とは…
2009年7月22日
「これだけ厳しい経営状態が、しかも長期間にわたって続いているというのに、トラック運送会社の倒産例は決して多くない。その理由がわかった」と広島県内の運送会社社長。「払うべきカネを、きっちりと払っていないケースが少なくないからだ」と続ける。
人件費をオール歩合に切り替えたという事業者の話は頻繁に耳にするが、「仕事がなければドライバーの給料はゼロ。リース契約のトラックも手形を振り出しているわけではないから、仮に支払いが滞っても不渡りとはならない」と同社長。支払期日に指定口座からリース代金が落ちないというのはリース業者にとって一大事だが、「トラックを引き揚げても売る先が見つからないなら、リース業者も保管場所に困るだけのこと」と、いわばタダでトラックを使われてしまうかのような実態があると指摘する。
そのうえで「そんな会社のデタラメぶりを『トラック業界』として一括りにしては困る。意外かもしれないが、この業界の経営者には真面目な人間が多い。この辺りが理解されにくいのが腹立たしい」という。(長尾和仁記者)この記事へのコメント
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