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    東海西濃運輸 東濃支店を新設、本社機能を移転

    2009年7月27日

     
     
     

     東海西濃運輸(田口利寿社長、岐阜県多治見市)は来年1月に多治見支店と土岐支店を統合し、土岐市に「東濃支店(仮称)」を新設、本社機能を移転する。17日に田口社長と工事関係者らが出席して地鎮祭を行った。同社は、統合で管理コストの削減と路線運行積載効率の向上を見込む。


     新支店は東海環状自動車道の土岐南・多治見ICから南に1.3km、国道19号から同3kmの工業団地「土岐南テクノヒルズ」内に立地。敷地面積は3万4103平方m。プラットホームは幅34mで長さ152mの5168平方m。現在は土岐支店で行う家電リサイクル倉庫も併設する。
     管理棟は2階建てで、延床面積1530平方m。外部には容量が軽油48kl、ガソリン10klの給油施設を設置。150平方mの車両整備棟ほか、自動洗車機2基を構える。
     土地取得費を含めた総投資額は約21億円で、250人のスタッフと210台のトラックを配置する予定。現在、多治見、土岐の両支店は同じ業務を行っているが、直線距離で10kmしか離れていない。中間点にある新支店に移転統合することで総務、労務管理、経理などの間接部門を集約。「管理費だけで年間約9500万円、運行便の積載効率アップで、それ以上のコスト削減が見込める」(田口社長)としている。人員は削減せず配置転換などで対応する。
     新支店では、従来から手狭となっていた美濃加茂支店の機能を一部移管し、可児市と可児郡を担当エリアに加える計画。
     移転後の支店跡地は商業施設などに貸し出す。とくに多治見支店(敷地面積約1万5000平方m)は、JR多治見駅と中央道多治見ICから近い市内一等地にあり、既に交渉中だという。
     同社は2008年2月に武豊、東海両支店を統合して知多支店を新設しており、東濃支店完成で一連の拠点集約は完了する。
     田口社長は「新拠点完成で、よりレベルの高い物流サービスが提供できる。今後は地元の運送事業者と提携し、東濃地域だけの『エコアライアンス』を展開したい」と話している。
    (中道幸男記者)

     
     
     
     

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