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    「エコカー減税」効果? 景気上昇を実感する事業者も

    2009年7月27日

     
     
     

     景気の低迷で運送事業者は物量の低下に悲鳴を上げている。そんななか、エコカー減税による自動車買い替えなどが進みはじめ、一部のメーカーのハイブリッド車は注文から約半年後の納車になるなど、自動車業界では一部で景気の落ち込みが底をついたと見られているようだ。


     大手自動車メーカーの部品を輸送する運送会社でも、これまで自動車減産による輸送量の低下で、1週間に1便まで輸送量が減少していたが、ここにきてエコカー人気などが追い風になり、現在、週3便になるなど景気上昇をはっきりと感じている。
     また、自動車産業の影響かは定かではないが、鋼材輸送でも輸送単価は依然低価格ではあるものの、輸送量を数百t確保している運送会社も存在している。同社によれば、これまで在庫とされていた鋼材が出荷されているようで、これらの在庫がなくなり、自動車や家電製品の売れ行きが上昇していけば、新たに鋼材が製造・出荷されて大きな輸送量になるのではと期待している。
     しかし、中小企業での製造・販売業では、景気の底打ちは感じられず、これらの製品を輸送している運送会社では、4、5、6月すべて赤字というほど輸送量は低下しているようで、先行きに不安を感じている。ある運送会社は中小と大手の建設資材を輸送しているが、大手企業の場合は、景気が落ち込んだ昨秋から急激に物量は減少したものの、今年8月からは高速道路の補強工事などの資材輸送が計画されている。一方、中小企業の建設資材輸送については、輸送量は今年3月くらいから落ち込み、現在も低下している。
    大手と中小では景気回復時期に差があり、製造過程や在庫状況で今後も大きく変化していくのではないかと話している。
    (佐藤弘行記者)

     
     
     
     

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