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    <高速割引>改めて制度の確認を

    2009年7月27日

     
     
     

     8日から始まった割引変更によって、それまで100km以内の走行に限って通勤時間帯に半額、平日昼間に3割引としていたものが「制限距離を超える場合でも100km部分を同様に割り引く形」になった。ユーザーとすれば「どこまで乗れば100kmになるか」を頭に入れて走る苦労がなくなる。また同時に、1日2回以内となっていた平日昼間割引の利用回数も無制限に拡大されたことで、観光利用などの使い勝手は増す。
     道路会社では、「朝夕に1回限りということで、通勤時間帯に100km区間を複数枚のカードを使って乗り降りしていた利用者が減り、危険回避にもつながる」と見る。ただ、ETCカードを差し替えれば重複利用できるのが実情で、手馴れたユーザーらは「平日昼間の割引だと大差はないが、300km近くを通勤時間帯に走るケースなら、そのたびに半額になる乗り・降りのほうが安い。深夜運行の場合は苦労もなく半額なのでメリットは最大」(トラック事業者)と漏らす。
     ちなみに神戸北ICから広島IC間の大型車料金(基本1万100円)を例に取ると、通勤時間帯にカード3枚を抜き差しした場合が6300円、抜き差しの必要がない深夜割引の時間帯なら5050円。一方、距離制限のあった従来の平日昼間なら100kmで乗り・降りして8750円で、8日からの新体制だと一気に走って9050円とわずか300円の差。苦労がないことを考えれば新体制のほうが魅力だ。
     一方、夏期休暇時の渋滞対策として取り組みが決まった特別割引は、乗用車など普通車以下について既定の土・日のほかに8月6―7日および、13―14日を割引対象日に設定。これにより期間中は木曜日から日曜日まで4日連続で上限1000円での走行が可能になる。トラックなど中型車以上は乗用車と入れ替わる格好で同3―5日と10―12日および17、18日の計8日間が終日半額になる見通しだ。
     こうした特別割引の拡充によって交通分散を図りたいのが道路各社の狙いだが、より大きな割引を受けるために日付変更を待つ一般ユーザーなどの存在も指摘される。時間調整でサービスエリアが大混雑することも予想されており、道路会社でも駐車整理員の導入や、ラバーコーンを設置するなどして車種ごとに決められた場所への駐車を促す方針。物流業界が要望してきたことだけに、トラックにもマナーをわきまえた駐車が求められる。

     
     
     
     

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