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物流ニュース
今本モータース いつでも緊急出動、「車の総合病院」めざす
2009年8月21日
今本モータース(今本芳彦社長、大阪市住之江区)は平成7年に開始した事故車、故障車の365日・24時間対応のレッカー・ロードサービスを中心に事業を展開。自社で修理・板金を行う車の整備業も行い、事故車などへのスムーズな対応が可能だ。「走行中に起こる路上トラブルや、いつでも緊急出動できる車の総合病院を目指している」と今本社長。さらなる付加価値を追求し、事業を拡大させている。
日本に1台という「パトカー」は米国で購入
レッカー車は全部で16台保有。様々な顧客ニーズに対応するため特殊なレッカー車を持つ。「パトカー」と呼ばれる緊急車両も保有しており、これは日本に1台だけ。米国まで行って買い付けたという。公安委員会の指定を受け、速度リミッターが不要で、回転灯を点けての走行が可能。30tの吊り上げ能力を持ち、阪神高速道路やNEXCO管轄道路で活躍している。
車の引き取りは年中無休で全国をカバー。「北海道から鹿児島まで、国道のほとんどを走破した」。今本社長も現役で、全国でレッカー車を動かす。同社の強みは行動範囲の広さに加え、リーズナブルな料金設定。トラックのように全国のレッカー事業者とネットワークを構築し、レッカーの「帰り便料金」の設定を実現させた。
同社はもともと、平成元年に整備業で創業。レッカーで引き取った車をすぐに、自社の整備工場で修理することができ、事故車などの修復に迅速に対応できる。
同社は月1万円の会費によるロードサービスも展開。5年前から実施しているが、月々1万円の会費で、全国で起きた路上トラブル(鍵開け、ジャンピング=バッテリーあがり出張修理、タイヤパンクなど)に無償で対応しており、トラック運送事業者からのニーズも高まっている。
積極的な設備投資にも力を入れているのも同社の特徴だ。昨年は 7000万円、今年は上半期だけで既に7300万円を投資した。大型レッカー車の増車や、今年2月には運送事業の許可を取得し、車積載車を投入。また自動車陸送業の許可を申請中で、東京支店では民間救急事業を行う予定だ。
現在、従業員は40人。今本社長は、「ピンチはチャンス。この不況時に、じっとしていては駄目。『失敗してもいいから、チャレンジしていこう』がうちのモットー。今は攻めて、攻め抜くだけ」と力強く話している。同社の連絡先は、電話06(6686)0063番。(大塚仁記者)この記事へのコメント
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