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物流ニュース
大成有楽不動産「LOGIMINAL厚木」開発 物流施設事業に参入
2021年1月28日
大成有楽不動産(東京都中央区)は、神奈川県厚木市にシングルテナント向けの物流施設「LOGIMINAL(ロジミナル)厚木」の開発を進めており、本格的に物流施設事業に参入した。
同社不動産事業統括本部で主任を務める須内健文氏は、「小規模ながら大規模物件に相当する倉庫スペックを確保しつつ、空調や垂直搬送機の追加もできる。テナントニーズに合わせて柔軟に対応できるのが一棟貸しならではの強み」と語る。
「成熟しつつあると言われる物流施設業界とはいえ、好立地の物流用地はまだまだ存在する」と切り出す同氏。「Eコマースの台頭など成長が著しく、ニーズは今後も拡大する」とし、「分譲マンションやオフィスビル開発で培ったノウハウを活かして良質な物流施設を生み出し、社会的要求に応えたい」と語る。
「シングルテナントを希望される顧客のニーズを汲み取り、利便性の高い施設を提供することで、マルチテナント型の大規模施設がメーンの他社との差別化を図りたい」とし、「万全なセキュリティはもちろん、多岐にわたる荷物の種類に合わせ、適した環境を用意したい」と意気込む。
「今後も物流好立地の仕入れを強化していく」と強調する同氏。「従業員確保の観点からだけでなく、インターへのアクセスにストレスがないトラックの動線であることも条件と考えている。ソフト面では、近隣にコンビニや食堂があるかなど、現地に視察に赴き、より働きやすい環境を実現したい」と話す。
「伝統ある物流好立地」と言われる厚木エリアで開発されている「LOGIMINAL厚木」は、2021年3月の竣工を予定。敷地面積2702平方m、延床面積5611平方mの鉄骨造地上4階建てで、高床式インナーバース6台分とドックレベラー1基を備える。「近隣には飛び地もあり、駐車場などに利用できる」という。
「ロジミナル」の名称は、120候補の中から選び抜かれたもので、「ロジスティクス」と、人や物がつながる接点を意味する「ターミナル」を掛け合わせた造語。「名称を検討するにあたり、『物流施設とは何か』を見つめ直した結果、『未来へつながる施設』と位置付けた。メーカーは資材を置いたり、小売は商品を保管するなど様々な事柄の『中間地点』であることから、『ミッドポイント』の『M』が中央にくる当名称に思いを込めた」という。
「大成グループが誇る品質管理、技術力、信頼性も強み」と話す須内氏。「図面だけでなく、現場でも徹底したチェックを欠かさない。今後も『良い建物』を提供し続けたい」と語る。
◎関連リンク→ 大成有楽不動産株式会社
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