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    【特集・ドライバーの日(8)】地震やインフル、備えを呼びかけ

    2009年10月23日

     
     
     

     宝塚酸友運送(古謝憲英社長、兵庫県宝塚市)は9月中旬の社内安全会議で、就業中や家庭で地震が発生した場合に備えた「対応マニュアル」を従業員に配った。新型インフルエンザにも注意を喚起し、「会社の防衛は一人ひとりの自己防衛から」との考えを行き渡らせたいとしている。


     タイヤ取り付けの点検項目、といった日常業務直結の会議のなかで呼びかけた。15人程度の従業員が約3時間、地震やインフルエンザといった非日常の想定と向き合った。
     同社は高圧ガスなど危険物輸送が主力。業務中の地震への備えについて古謝社長は、「車を降り、危険のない場所に移動すること。もっとも、荷物を積んでいるので完全に離れてしまっては責任が果たせない」と指摘。安全確保と責任という、相反した要素を同時に求められる危険物輸送に携わるからこそ、万一を想定した備えは欠かせないが、「まずは身の安全。自分が無事でないと誰も助けられない」と断言する。
     インフルエンザ対策も同様の精神から備えを説いた。自身が罹患しないで、はじめて家族を守れるという考えだ。「従業員一人ひとりが、普段考えないことを考えるいい機会になれば」。

     
     
     
     

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