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物流ニュース
15万km交換不要 オフト「エコマーベラスオイル」
2009年11月12日
寿命は15万km。そんな夢のようなエンジンオイルが存在する。
オフト(東京都文京区)が販売する「エコマーベラスオイル」だ。1リットルあたり6300円という価格設定だが、採用を検討する企業が増えているという。「コスト削減と環境貢献が両立できる画期的なオイル」と自信を示す尾島幸也専務に話を聞いた。
同オイルは、化学合成オイルの世界的なトップメーカーで知られる米国・セーベラス社が製造。オフトが業務提携契約を結んでおり、日本での販売を展開している。
「エコマーベラスオイル」は、一般的な鉱物オイルと違い、石油類を一切含まない100%化学合成されたもの。分子構造が非常に小さいため、オイルが劣化を起こしにくく、過酷な条件下でも優れた耐久性を発揮する。このため、驚くべきことにオイルとオイルフィルターの交換は15万kmまで不要。圧倒的な長寿命を実現している。
国産メーカーの大型から小型まで全ての車種で使用可能。マイナス45℃の低温域から60℃の高温で使用が可能なため、北海道から沖縄まで国内での使用領域に制限はない。
にわかに信じがたい数字だが、日本のトラック・バス市場での導入実績は、2009年3月時点で3000台以上。運送事業者や協同組合もオフトの販売代理店「オフト・マーベラス会」に加盟し販売を展開するなど、その性能は裏付けされている。
また、同オイルの使用で万一トラブルが発生した場合でも、生産物賠償責任保険(PL保険)で保証される。同氏は、「営業車両で安心して使用頂ける環境を整えている」とし、「乗用車も含めると8000台以上に導入済みだが、これまで事故は1件もない」と胸を張る。
価格は1リットル当たり6300円。市販されているエンジンオイルの10–15倍の価格設定だが、通常の10倍の15万kmという長寿命に加え、燃費の向上やエレメントの交換回数が減るなどのメリットが価格差を跳ね返せるという。
さらに、オイル交換の回数が10分の1になるため、「交換のために車両を止めていた時間も稼働させることができるようになり、それだけでも十分にメリットが出るはず」。
当然ながら歴然とした価格差のため、導入に二の足を踏む運送事業者が多い。同氏は、「目先ではコストアップになるため、長期的な視野で経費計算されている企業を中心に提案している」とし、「複数年で考えていただければ、大幅にコスト削減に繋がる」とする。テスト導入も着実に進んでおり、運送事業者では、丸全昭和運輸や日陸など、名だたる大手が検討を進めているという。
同氏は、「100%リサイクルできるため、廃油処理も不要で処理コストがかからない。環境貢献を検討する企業にも採用してほしい」と語る。
関連リンク→ オフト株式会社この記事へのコメント
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