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物流ニュース
バンテック 事業継続ワークショップを開催
2009年11月13日
バンテック(山田敏晴社長、横浜市)はこのほど、新型インフルエンザの大流行(パンデミック)に備えた「事業継続ワークショップ」を開催した。
このワークショップは巨大地震などの大規模自然災害発生という緊急事態に直面した経営幹部が円滑な事業継続のため、的確かつ迅速な判断能力を養うことを目的としている。今回は新型インフルエンザ対応策の一つとしてはじめて開催するもので、本社の部長クラスとグループ会社の役員30人が参加した。
ワークショップは、5月に実施した「新型インフルエンザ発生時の事業継続計画に関する社内調査」の結果に基づいて、クロスロードのゲーム方式で行った。
社内調査を基にして、現実に起こりうる緊急事態を想定し、その対応について「はい」「いいえ」の二者択一で意思決定をするもの。4グループに分かれた参加者全員がどちらかを選択し、選択理由を討議してグループごとに発表、緊迫した状況下における判断力を磨く。
設問は、「インフルエンザの感染を恐れて出社拒否の社員に出勤を命じるか否か」「強毒化したインフルエンザの流行国にいる海外派遣社員の帰国を認めるか否か」など9問で議論。
同社は「新型インフルエンザ発生時の事業継続計画に関する社内調査」を踏まえて、年内にも具体的な「事業継続計画」を策定する方針だ。すでに新型インフルエンザが大流行の兆しを見せていることから、緊急時の対応力を養うことが喫緊の最重要課題として、今回のワークショップのような経営層に向けた訓練を繰り返しながら危機管理対応能力を高めていく方針。
また、同社はこのほど、アビームコンサルティングを協力パートナーに指名し、SAP社の経営管理基盤システム「SAP ERP」を導入した。海外市場における競争力を高めることが目的だ。
同社は2009年4月に自動車部品の国内物流を主力とするバンテック、国際貨物輸送を主力とするバンテックワールドトランスポート、持株会社であるバンテック・グループ・ホールディングスの3社合併を実施した。この合併の機会をとらえてグループ経営の強化・経営資源活用の最適化をより推進するため、今回の経営基盤システム導入を実施した。
新経営基盤システムの主な特徴は、(1)経理情報の精度向上とタイムリーな把握による経営基盤の高度化実現(2)営業支援システム構築による営業力強化(3)経営情報の見える化。
同社は今後、グループ全体の経営管理基盤高度化を進めていく。
関連リンク→ 株式会社バンテックこの記事へのコメント
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