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物流ニュース
アサヒロジ 強い現場作りめざす
2010年1月12日
アサヒロジ(中村恭三社長、東京都港区)は、長期ビジョンに基づく中期経営計画を策定している。第一歩となる2010年のスローガンは「強い現場を作る」。新たな年へ動きだした中村社長の展望を聞いた。
昨年のトピックスは、「9月の組織改定と和光物流の合併の2つだった」という同社。組織改定では、各地をブロックごとに7つの支社にして支社の機能を強化し、現場で考え行動する組織へと変革した。不況の影響はあったが、コスト競争力がついて現場力は強くなった。社長直轄で取り組んだ安全強化プロジェクトも効果を生んだ。労災と人身事故は前年度に比べ半減。グループ外への一般外販も前年比同等にまで戻した。
2010年は、2015年を目指した長期ビジョンでとらえている。目標の1つは外販比率を売り上げの50%まで伸ばすこと。現在は3分の1が外販だが、これを2分の1まで増やす。一方でグループの事業会社として、かけがえのないパートナーとなることも掲げる。安全と品質とコストで勝ち抜いていけるように物流の立場から荷主を支えるパートナーになる。そして、社員が働きがいのある誇りの持てる会社にすることを目指している。
こうした点をふまえた「強い現場を作る」というスローガンの内容は、徹底したローコストオペレーションとノウハウの蓄積、信頼される安全・品質ノウハウの蓄積など。これまで個々の現場で良い方法を行っていても、アサヒロジのノウハウにはなっていなかったという。
達成方針には、グループ事業会社との新パートナーの礎作りや、改善提案の能力を高めることがある。同社には業務の改革改善を行う活動として「K2」があるが、改善内容を各事業所の利益確保にだけこだわる結果となった。「今年は安全と品質の改善を大事にしたい」としている。
一般外販の拡大においては、コンペに勝てる仕組み作りを進める。これはコンペの機会をとらえる情報力や他社に負けない提案力を強化。一般外販の売り上げ達成は社長の責任として取り組む。社長自らが動く「トップセールスが大事」として、同社は長期ビジョン達成への第一歩となる1年を迎えた。
◎関連リンク→ アサヒロジ株式会社この記事へのコメント
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