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物流ニュース
カクヤス 新部署を立ち上げ、商品力と宅配サービスの強化へ
2021年6月4日
酒類をはじめとする食料品の販売事業及び卸売事業を行っているカクヤス(佐藤順一社長、東京都北区)は5月12日、食品商社の伊藤忠食品と三菱食品を引受先とする第三者割当増資を発表。これにより、同社の強みである配送力を生かすため、「カクヤスPlus推進部」を立ち上げた。
新部署「カクヤスPlus推進部」は、同社グループが目指す成長戦略の実現に向け、従来の酒類に限らないプラスの「商品力」と「宅配サービス」の強化を目的に設置したもので、冷蔵・冷凍商品や日雑品・ペット用品・健康商品など、 これまでにない新たなカテゴリーの取り扱いを開始するほか、 食料品のPB商品開発にも着手する。
さらに、新規取り扱い商品の展開を支える三温度帯配達の実現や、非在庫品のお届けリードタイムの短縮を目指し、サプライチェーンの改革を行っていく。また、配達サービスエリアのさらなる拡大や将来的には海外への販路拡大も視野に入れて、宅配サービスの進化に取り組むとしている。
広報・IR担当部長の渡邊岳氏は、「当社は業務用と家庭用の配達が売り上げの約85%を占めており、配達で成り立っている会社なので、他社に追随を許さない配送サービスが強み」とし、「コロナの影響で業務用が厳しく、家庭用が好調に伸びていることから、戦略の軸をBtoCの『宅配』に大きく振っていく」という。
同社では「宅配」を伸ばすため、「配送力」と「注文」の2つのファクターを同時に進めて行く考えで、配送能力の確保では、店舗から出荷している料飲店等への配送を業務用センターに集約し、家庭用の配送枠を増加させるとしている。
「今はほぼお酒だけしか運べていないが、日用品などほかの商品を入れることで、当社の物流網をブラッシュアップしていきたい」とし、一都三県と一部大阪に208拠点を構える同社では、効率的な配達サービスを提供するため、自社配送員約1500人(3月末時点)の配送力を進化させていく。
◎関連リンク→ 株式会社カクヤスグループ
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